スクーデリア・フェラーリのF1ドライバーであるシャルル・ルクレールは、2022年F1マシンに発生している“ポーポイズ現象”に不満を述べ、ドライブしていて「少し気分が悪くなった」と認めた。ストレートの高速域でマシンが上下にバウンドするポーポイズ現象は、先週のバルセロナでの最初のF1プレシーズンテストの後の話題を占めた。
過去にポーポイズ現象は問題になっていたが、1980年代にグラウンドエフェクトカーが禁止となったため、現役ドライバーで経験したことはなかった。しかし、今年のF1レギュレーションでグランドエフェクトカーが復活したことで問題は再発し、一部のチームは他のチームよりも管理が難しいと感じている。2022年のF1レギュレーションの見直しによる設計の大幅なバリエーションにより、F1チームの空力効果にポーポイズ現象による深刻さはまちまちだ。マクラーレンとメルセデスはどちらもバルセロナでのオープニングセッションで問題を経験したが、最も苦労したのはフェラーリだった。F1公式サイトが公開した映像では、カタルーニャ・サーキットのストレートでバウンドするシャルル・ルクレールの車を示しており、ルクレールは車をドライブしていて「気分が良くない」と認めた。「飛行機がまっすぐに上下する乱気流のように感じる」とシャルル・ルクレールは語った。「気分がいいとは言えません。少し気分が悪くなったけど、大丈夫だ」スクーデリア・フェラーリのチームメイトであるカルロス・サインツも同意し、それは「まったく新しい世界」であると述べた。「自分が運転するセットアップとDRSを使うかどうかに依存する」とカルロス・サインツは語った。「まったく新しい世界であり、話題になっているのは理解できる。今年のテーマになる可能性があるように見えるね」ドライバーの不満にも関わらず、スクーデリア・フェラーリは、3日目の最終セッションでメルセデス、レッドブル、セバスチャン・ベッテルのアストンマーティンに次ぐタイムを記録し、良いペースを示した。スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットはそれほど心配しておらず、解決策は「非常にシンプルなもの”なると語る。「我々のほとんどが、少なくとも問題を過小評価していたと思う」とマッティア・ビノットは述べた。「妥協するべきではないので、パフォーマンスを最適化する必要があるが、車のパフォーマンスを最大限に活用して、バッキングを回避するようにしなければならない」メルセデスF1のジョージ・ラッセルも、彼のチームのエンジニアが問題を解決できると信じている。「あまり快適ではあない。他のチームを見ると、それは安全上の問題であり、何らかの方法で解決する必要がある」とジョージ・ラッセルは語った。「この分野には多くの知的な人々がいるので、遅かれ早かれ誰もが問題を制御できるようになると確信している」
全文を読む