F1ベルギーGPで小林可夢偉に代わってケータハムからF1参戦したアンドレ・ロッテラーが、ル・マンを戦うスポーツカー、そして、日本で参戦しているスーパーフォーミュラについて語った。アンドレ・ロッテラーは、F1ベルギーGPでケータハムからスポット参戦したものの、続くF1イタリアGPはオファーを受けながらも断ったと伝えられている。
アンドレ・ロッテラーは、若手時代にジャガーのテストドライバーを務め、F1キャリアをスタートしかけたこともある。「達成できなかったけど、僕はとても満足できる素晴らしいキャリアを築いている」とコメント。アウディとル・マンに挑むのは“最高”だとアンドレ・ロッテラーは、日本で参戦しているスーパーフォーミュラを絶賛した。「その一方で、僕は世界中で最も純粋で最も速いレースを戦っている。スーパーフォーミュラだ」とアンドレ・ロッテラーは述べた。「とても精密だ。レースを終わらせたくないと思うくらいだ。クルマは自分の思い通りになる。スポーツ的にその2つが組み合わされれな本当に凄いと思う」それでも、アンドレ・ロッテラーは、メディア的にスーパーフォーミュラがF1と競えないことはわかっていると語る。「レースについてあまり知らない人は、大抵、F1が唯一のものだと思っている。でも、レースいう意味ではF1はもう前ほどではない。自分がレースを戦った時にそれを感じた」「タイヤからのグリップはあまりないし、コーナーのダウンフォースも多くなかった。全開で走れなかった。でも、いい経験だったとは思っている」さらに、近代のモータースポーツ最高峰の姿を目の当たりにしたアンドレ・ロッテラーは、2014年にグランプリデビューしたF1での活動を拡大させる意向がないことをほのめかした。「F1は新たな挑戦になるかもしれないけれど、33歳なので、良いチャレンジに挑みたい。何が言いたいかというと、経済的なことも含めてすべて健全なチームに2〜3年はいておきたい。でも、上位の3チーム、もしくは4チームを除けば、F1でそれをオファーできるチームはひとつもない」「7〜8年前ならもっとメーカーも多かったけど、今はいいタイミングではないと思う」もう一人、スポーツカーと過去のF1の違いを比較したのは、13勝を挙げて昨年末にF1を引退し、ポルシェに加わったマーク・ウェバーだ。「F1とプロトタイプの一番大きな違いのひとつはダウンフォースだ」とマーク・ウェバーは語る「それ以外だとタイヤかな。ル・マンのミシュランは本物のレーシングタイヤだし、誰もが楽しめるタイヤだ。でも、F1のピレリはショービジネス用だ」