ケータハムは、F1チームが新たなオーナーに売却されたことを正式に発表した。チームを獲得したのは、スイスと中東の投資家から成るコンソーシアムで、売却は元HRT代表のコリン・コレスのアドバイスを受けて成立。元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースがチーム代表として日々の運営を担当することになった。
オランダ人のクリスチャン・アルバースは、2005年にミナルディからF1にデビュー。その後もコリン・コレスが率いるMF1レーシング、スパイカーで通算45戦に出走している。また、チーム代表を務めてきたシリル・アビテブールは“新たな挑戦を追求”するためにチームを離れることになった。チームは「ケータハムF1チーム」という名前を変えず、リーフィールドの拠点もそのまま維持。ドライバーラインナップについては触れられていないが、小林可夢偉は今後もチームで走る予定となっている。クリスチャン・アルバースは、新オーナーシップでの最優先課題は今シーズン中にケータハムの順位を上げることだと述べた。「チャンピオンシップのボトムエンドで我々に投げかけられるチャレンジの大きさはよくわかっている。我々の目標は2014年のチャンピオンシップで10位になることだ」とクリスチャン・アルバースはコメント。「我々はチームの未来に身を投じる覚悟であり、チームが発展と成長のために必要なリソースを得て、その能力を全て発揮できることを確実にしたい」ケータハムは、2010年にロータス・レーシングとしてF1に参戦したが、これまでの4年半でポイントを獲得できていない。