ロータスのテクニカルディレクターを務めるマイク・ガスコインは、グループ・ロータスの抵抗に当惑しているが、2011年マシンの開発は順調に進んでいると語る。グループ・ロータスは、ロータス・レーシングの名称ライセンスを取り上げ、代わりにトニー・フェルナンデスが取得したチーム・ロータスという名称にも異議を唱えている。さらにルノーと提携してF1チームのタイトルスポンサーとしてロータスの名称を使用するとされている。
そのため、トニー・フェルナンデスのチームは2011年に別の名前でF1に参戦せざるを得ない状況となっている。状況はまだ解決されていないが、マイク・ガスコインは彼のロータス・チームはF1にロータス・ブランドを復活させることに成功したと主張する。「最終的に、我々はF1にロータスという名前を復活させ、素晴らしい仕事をしたと思っている」とマイク・ガスコインは BBC Radio Norfolk コメント。「我々は、なぜグループ・ロータスが我々をサポートしたがらないのか理解できない。我々はブランドに大きな価値をもたらし、株主もブランドとチームの発展のために8,000万ユーロを投資した。なぜグループ・ロータスが我々を締め出そうとするの理解できない」「私の手の中にはないことだ。私の仕事が名前によって変わるわけではないし、エンジニアリングスタッフも全員同じだ。しかし、ノーフォークのみんなにとっては物凄く残念なことだと思う。我々はノーフォークに拠点を置くチームであり、ロータスという名前をF1に復活させ、それを誇りに思っている。なぜそれをグループ・ロータスが支持しないのかまだ理解できない」マイク・ガスコインは、グループ・ロータスがモータースポーツ戦略を広げていることにも当惑していると述べた。グループ・ロータスは、2011年からARTと提携してGP2とGP3に参戦し、2012年からインディカーへの参戦も発表。さらにLMP2カーの製造を含めたスポーツカー・レースプログラムへも活動の幅を広げようとしている。「彼らは世界中の全てのレーシングシリーズへ参入するつもりであることを発表したんだと思う。唯一の疑問は、誰がそれにお金を払うかということだ」「彼らは全てのレーシングシリーズをやりたいようだが、損失を出している自動車メーカーにとっては少し複雑なことだと思う。だが、彼らがやりたいのであれば、幸運を祈るよ」マイク・ガスコインは、チーム名は定まっていないが、彼のチームの2011年への準備は予定通りに進んでいると付け加えた。「我々は2月の初テストに向けて、1月25日にマシンを始動させる予定だ」「ルノーによるエンジン供給、レッドブル・テクノロジーによるヒアボック供給、独自の風洞開発など、多くのエキサイティングな発表をしてきた。今年は単にチャンピオンシップ10位にあるだけでなく、来年中団にしっかりと勧めるようにチームを確立することが重要だった。それらの発表はすべてその一部だし、予定通りにぶちかましてやるつもりだ」