カルロス・サインツJr.は、2027年以降の去就について依然として最終決断は下していないとしながらも、ウィリアムズF1のプロジェクトそのものへの信頼は揺らいでいないことを強調した。2026年シーズンの期待外れな戦績によって当初描いていた復活へのスケジュールは見直しを余儀なくされた一方で、チーム代表ジェイムス・ボウルズの下で進められている組織改革や将来への投資には確かな手応えを感じており、夏休み期間中に今後について話し合う考えを明かした。
2026年の失敗で復活への計画は後退サインツJr.はこれまで一貫してウィリアムズ残留を第一希望に挙げてきた。しかし、その前提となるのはチームが将来的に優勝争いへ復帰できるという確信だった。ところが2026年型FW48は期待を大きく下回るパフォーマンスに終わり、シーズン中のアップデートも十分な成果を挙げられていない。そのため、当初想定していた復活のタイムラインは修正せざるを得なくなった。「これは僕の計画にも期待にもなかったことだ。2026年型マシンをより長く開発でき、新しいレギュレーションも導入されることで、少なくとも現在の位置を維持するか、一歩前進できると思っていた」「でも現実はまったく逆だった。2025年末に考えていたよりも、チームはトップから遠い場所にいることが分かった」サインツJr.は当初、2028年頃には再び勝利争いへ戻れると見込んでいたが、その目標は少なくとも1~2年先送りになったという。「レースで再び勝てるようになるまでの期間、そしてその場所がウィリアムズになるまでの期間は、少なくとも1~2年延びた。どれだけ早く現状から立て直せるか次第だ」「チームを再び勝てる位置へ戻すために、自分がどれだけ待つ覚悟があるかという期限は持っていた。でも残念ながら、その期間は誰もが予想していたより長くなる」それでもプロジェクトへの信頼は変わらない今季の成績には失望している一方で、サインツJr.は長期的なプロジェクトへの信頼は依然として失っていないと語る。「状況をひっくり返す力はある。ただ、F1では時間が必要だ。時間も努力も予算も分析も必要で、僕たちは今まさにその段階にいる」さらに、現在の競争力だけではなく、舞台裏で進められている改革を高く評価していることも明かした。「チームが将来に向けて何へ投資しているのかを見ている。ビジョンはとても明確だし、今のマシンのパフォーマンスを脇に置けば、舞台裏で起きていることには自信とモチベーションを与えられている。僕たちは正しい方向へ進んでいると思う」一方で、2026年型マシンについては厳しい評価を崩さなかった。「今年のマシンは、さまざまな理由で本当に期待を大きく下回るパフォーマンスだった。その理由について今日は改めて話すつもりはない」最終決断は夏休み以降2027年のドライバー市場では有力シートがほぼ埋まりつつあり、サインツJr.にとって現実的な移籍先は限られている。そうした状況も踏まえ、夏休み期間中に自身の将来について本格的な協議を始める考えを示した。「自分の時間軸は明らかに変わった。これから3~4年先を見据えて考え直し、決断しなければならない。でも、このプロジェクトと進んでいる道には今でも自信を持っている」契約について公表する時期を問われると、次のように答えた。「正直なところ分からない。具体的な日付は言えないけれど、夏まで待って自分のチームと話し合うと言ってきた。ジェイムス(・ボウルズ)やチームのみんなと、チームの将来、そして自分の将来について話し合うつもりだ」「夏の間には決断へ向けた動きが始まり、状況ももう少し見えてくると思う。でも、正確なタイミングはまだ分からない」2026年シーズンの失速によってサインツJr.の当初の計画は修正を迫られた。しかし、ウィリアムズの組織改革や長期ビジョンへの評価は変わっておらず、現時点では残留が最も有力な選択肢であることを強く示唆する内容となった。
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