カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)はF1ベルギーGP初日のフリー走行を終え、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)から無線で「idiot(バカ)」と非難された一件について、「ライバルを侮辱すべきではない」と苦言を呈した。サインツJr.はFP1でマシンセッティングの不具合に苦しみ20番手に終わり、ピットレーン出口の白線をまたいだことで戒告(リプリマンド)を受けるなど、波乱の一日となった。一方でFP2では16番手まで順位を上げたものの、マシンのパフォーマンスには依然として満足していないと明かした。
サインツJr.「FP1は間違ったセットアップだった」サインツJr.は、FP1で想定とは異なるセッティングのまま走行していたことが大きく影響したと説明した。「難しい金曜日だった。FP1では、自分が正しいと思っていた仕様とは違うセットアップで走ってしまい、大きな影響を受けた」「FP2に向けてクルマはかなり改善できたけど、まだ完全には快適ではなかった。限界には近づけたものの、目指しているレベルには届いていない」「フロントウイングやフロア、メカニカルセットアップなど、いろいろ試したけれど、大きな改善は見つからなかった」ピット出口の白線越えはチーム判断FP1ではピットレーン出口の白線をまたいでコースに復帰したことで、FIAから戒告処分を受けた。サインツJr.は、チームからの指示に従った結果だったと認め、自身にも判断ミスがあったと振り返った。「チームからコースに残るよう指示されて、その指示に従ったのが原因だった」「本当はそのままピットへ戻るべきだったのかもしれない。あの周回はソフトタイヤに向けてバッテリーを充電する意味もあったので、簡単な選択をしてしまった」アントネッリの暴言に「少し落ち着くべき」FP2では、アントネッリが無線でサインツJr.を「idiot」と非難する場面があった。サインツJr.は、自身は進路妨害をしたとは考えておらず、相手の反応は行き過ぎだったとの見解を示した。「彼は僕が邪魔をしたと感じたのだと思う。でも、僕はそうは思っていない」「今のF1では、後ろのクルマが望むタイミングで完全に道を譲らないと、オープン状態の空力特性の影響でうまくコーナーを曲がれないこともある」「彼はもっと譲るべきだったと思ったのかもしれない。でも、だからといって無線で僕を『バカ』と呼ぶべきではない」そして最後に、アントネッリへ冷静さを求めた。「ライバルを侮辱することは禁止されていると思う。だから、彼は少し落ち着くべきだ」