カルロス・サインツJr.は、F1マイアミGP決勝で9位入賞を果たしたものの、接触と戦略面での不運が重なり「もっと上を狙えた」と悔しさをにじませた。7番手スタートのサインツは、1周目のターン3でチームメイトのアレックス・アルボンと軽く接触。これによってマシンに軽微なダメージを負い、さらに装着していたのが4周使用済みのタイヤだったこともあり、第1スティントから苦しい展開を強いられた。
「スタート自体は悪くなかったけど、他のマシンは新品タイヤだったし、自分は中古。しかも接触でダメージもあった。最初のスティントは本当に厳しかった」と回顧する。その後、他車よりも早めのピットインを選択したものの、3周後に発生したVSCによって後続勢がアドバンテージを得る結果に。「僕たちが先にピットに入ったせいで、VSCの恩恵を受けたマシンに対して不利になった。その後の展開でも再び苦しくなってしまった」と語った。終盤にはメルセデスやフェラーリとバトルを展開し、最終ラップにはルイス・ハミルトンに仕掛けて軽く接触する場面も。スチュワードはこの件について調査を行ったが、両者に過失があるとして裁定は「レーシングインシデント」とされた。「最終ラップの最終コーナー、当然ながら攻める。ギャップがあったから行ったし、ルイスがちょっとブレーキング中に左に動いたように見えた。ルールを厳密に当てはめると違反だが、最後はみんなリミットを攻めている」とサインツは主張。それでもチームの競争力には一定の満足を示し、「今日の僕たちはメルセデスより速かったかもしれない。フェラーリやメルセデスと対等に戦えたことは評価できるし、こういうチャンスを次は自分が活かしたい」と締めくくった。
全文を読む