カルロス・サインツJr.は、土曜日にモンツァで行われたF1イタリアGPの予選Q3の第1セクターまではポールポジションを獲得できると考えていたが、アンダーステアとバランスに関する問題が大きな痛手となった。土曜日のモンツァでは、トップ6台が僅差で、その差はわずか0.186秒だった。サインツは最終的に5位で、ポールポジションのランド・ノリスとは0.140秒差だったが、最後のラップでセクター1でパープルタイムを記録し、トップを争えると信じていた。
しかし、ラップ後半にアンダーステアが発生し、サインツのポールポジション獲得の夢は潰えた。Q3のトップ10による決勝で、天候が少し変化したことで、自分の車がどれほど敏感であるかを説明した。「Q3でこの雲がやって来て、気温が下がり、グリップが大幅に高まった」とサインツは説明した。「だから、Q3ではかなり速く走ることができた。でも残念ながら、僕たちのマシンではレスモとパラボリカの2か所でアンダーステアがひどく、マシンをうまく曲げることができなかった」「最後のラップでセクター1をうまく走れたので、ポールポジションを狙えると思ったが、最後の走行でクルマにフラップをたくさん追加しても、レズモとパラボリカでは大きなアンダーステアが発生し、クルマを曲げることができなかった」「ラップは期待通りの結果にはならなかった。0.15秒だから、フラストレーションが溜まる」土曜日のモンツァで5番手につけたカルロス・サインツJr.「ギャップを見て、高速でのバランスを調整できていれば、上位争いができたかもしれないと気づいた」「でも、それは誰にとっても同じような状況になるだろうね。そして、このマシンが天候の変化にどれほど敏感であるかを示しているんだ」予選ではマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがトップ6からコンマ数秒遅れているものの、サインツはマクラーレン、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのトップ8にとっては厳しいレースになるだろうと予想している。サインツは昨シーズン、モンツァでポールポジションを獲得し、3位入賞を果たした。もし彼の予測が正しければ、フェラーリカラーのマシンでイタリアGPの表彰台に上るには、グランプリを通してSF24のタイヤをいかにうまく扱うかが鍵となる。「僕たちは皆、コンマ数秒の差の中にいる」とサインツは語る。「明日は、誰がよりうまくグレイニングを管理できるかが全てになると思う」「8台の車が競う非常に厳しく、非常に緊迫したレースになると思う。明日のために誰がグラインディングをうまく取り除くことができるかにかかっている。いったんグラインディングが発生すると、1~2秒のタイムロスが生じるからね。これは今までにないことだ」