元F1ワールドチャンピオンであるニコ・ロズベルグは、2022年のスクーデリア・フェラーリでのカルロス・サインツJr.の“酷いスタート”の背景にはフェラーリ独特のプレッシャーがあると考えている。カルロス・サインツは、バーレーンとサウジアラビアで連続表彰台を獲得したが、チームメイトのシャルル・ルクレールが両方のレースでサインツを上回った。
そして、オーストラリアでは、カルロス・サインツJr.は、2021年にフェラーリに加入して以来、最悪の週末を過ごした。予選では、技術的な問題によってマシンが始動しないトラブルがあり、シャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した一方で、9番グリッドに沈んだ予選での差に不安を感じていたカルロス・サインツは、決勝前のステアリングの問題も追い打ちをかけ、冷たいタイヤで無理にプッシュして、2周目にグラベルにはまってレースを終えた。今週末のイモラでF1エミリア・ロマーニャGPに先立ち、フェラーリは、少なくとも理論的には2024年の終わりまでカルロス・サインツJr.との契約を延長したことを発表した。しかし、カルロス・サインツJr.は予選の大失敗で契約延長を祝うことになった。Q2でウォールにクラッシュし、土曜日のスプリントを10番グリッドからスタートする。「フェラーリにいて、突然、レースの勝利とチャンピオンシップのために戦うことは、F1で究極のプレッシャーがかかる状況だ。精神的にそれよりも厳しいものはない」とニコ・ロズベルグはSky Sports F1に語った。「おそらく、その状況に適応するのにいくつかの困難を抱えているのを彼を見ているのかもしれない。特に、現在、火がついていて、信じられないほどうまくやっているルクレールがいる」カルロス・サインツはまだF1ドライバーズランキングで3位だが、シャルル・ルクレールとの差は38ポイントに膨れ上がっている。ニコ・ロズベルグは、シャルル・ルクレールとのポイント差と一連のミスにより、カルロス・サインツはすぐにルクレールのサポートアクトになるリスクがあると語る。「ストレスが彼に少しかかっているのを見ている」とニコ・ロズベルグは付け加えた。「彼はそれを理解する必要があり、もちろん、今後そういった間違いを生かす必要がある。今回の予選クラッシュを含め、ここまではシーズンの酷いスタートになっている」