スクーデリア・フェラーリのカルロス・サインツは、2022年にフェラーリがグリッドで“最強”のエンジンを搭載するという高い目標を設定していると語る。2019年、フェラーリF1は、燃料センサーの違法性と指摘され、F1エンジンにいまだに未知であるが、重要な変更をすることを余儀なくされた。その結果、2020年は悲惨なシーズンとなり、コンストラクターズチャンピオンシップで6位に転落した。
しかし、2021年シーズンのフェラーリF1のパフォーマンスははるかに優れており、5回の表彰台を獲得し、コンストラクターズテーブルで3位に浮上した。そして、新しいF1レギュレーションが導入された2022年。フェラーリF1が選んだ急進的なデザインは成果を挙げているように見える。3日間のF1バルセロナテストでフェラーリF1は、カルロス・サインツとチームメイトのシャルル・ルクレールの両方がタイムシートの上位に名を連ねる堅実なテストを行った。カルロス・サインツは、フェラーリF1が、完全な信頼性よりも、まずはエンジンのパフォーマンスを追求することに集中していると語る。2025年までF1エンジンが凍結されれば、チームはそれまで信頼性の変更しか行うことができない。アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシも、ルノーのF1エンジンが信頼性よりもパフォーマンスを重視していると説明している。カルロス・サインツは、これがフェラーリF1にとっての「論理的なステップ」であると信じている。「エンジンが凍結される場合の論理的なステップは、パフォーマンスの限界を見つけようとすることだと思う。そうすれば、信頼性に取り組むために5年の猶予がある」とカルロス・サインツはバルセロナで記者団に語った。「それが進むべき道だと思うし、僕たちがやったことだ。今後数年間で最強とか最も強力なエンジンの1つではないにしても、強力なエンジンが必要であり、チームはそれに取り組んでいる」カルロス・サインツは、スクーデリア・フェラーリとの2年契約の最終シーズンに向かっている。延長の発表は近いかと質問されたサインツは、ボールは動いていると語った。「更新は順調に進んでいる」とカルロス・サインツは説明した。「去年言ったけど、プロジェクトを100%信頼しているし、フェラーリも僕を信頼していると思うので、車をテストするかどうかには依存しなかった。信頼しているからね。テストに到達したということは何の意味もないけど、交渉中であり、前進している」