フェラーリF1のカルロス・サインツは、昨年のF1アブダビGPのレース終盤のクラッシュに対する対応は、セーフティカーではなく、赤旗がより妥当な解決策だったと考えている。2021年のタイトル争いは、最終戦F1アブダビGPまで続いた。ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンは同ポイントで決勝を迎え、文字通り、前でフィニッシュした方がタイトルを獲得するというシナリオとなった。
レースは大部分をルイス・ハミルトンがリードしていたが、レース終盤にニコラス・ラティフィがクラッシュして、セーフティカーが導入されたことで急展開を迎えた。そして、F1レースディレクターのマイケル・マシのセーフティカー中の対応も物議を醸した。当初は周回遅れされたドライバーがリスタートまでアンラップさせることは許されなかったが、ファイナルラップにむけて先頭のルイス・ハミルトンと2番手のマックス・フェルスタッペンの間にいる車両にのみアンラップすることが許可されて、レースは再開した。セーフティカー中に新品のソフトタイヤに交換していたマックス・フェルスタッペンは、ステイアウトしていたルイス・ハミルトンをファイナルラップで追い抜いて自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得。ハミルトンは“操作された”とその判断を否定した。その結果、FIAはアブダビGPでのセーフティカー中の対応を調査しており、マイケル・マシはF1レースディレクターの役割を降ろされると推測されている。F1アブダビGPで敗れたハミルトンだけではなく、最終的に3位で終えたが、マックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトンを攻撃するチャンスを奪われたカルロス・サインツについても同じことが言える。カルロス・サインツは、ニコラス・ラティフィのクラッシュ後にレースに赤旗を出した方が良い決断だったと考えている。「僕は彼らの後ろにいたかったけど、周回遅れの車両がいて、初勝利のために戦うことができなかった特に彼らはクラッシュした場合はその可能性はあった。」とカルロス・サインツはF1アブダビGPについてMarcaに語った。「ハミルトンにとっては、赤旗を出した方がフェアだっただろう。でも、レギュレーションでは、トラックがそこまで汚れていない状況では赤旗は要求していない」したがって、カルロス・サインツは、競技規制、特にそれらがどのように適用されるかについて一貫性を検討する時が来たと考えている。裁定の一貫性は2021年シーズンを通して主要な論点だった。「だからこそ、何が起こったのかを分析する必要がある。その立場にいるのは少し残念だった」とカルロス・サインツは続けた。「ルール適用の一貫性は物議を醸すことがあるし、見直す必要がる。誰もが満足することはないかもしれないけど、それらのいくつか明確にする必要がある。スポーツはもっと理解しやすく、一貫性のあるものである必要がある」ルイス・ハミルトンは、F1アブダビGPのレース後の非常に短いインタビュー以降、沈黙を貫いており、2022年に引退するという噂をまだ止んでいない。カルロス・サインツは、7回のF1ワールドチャンピオンと戦うことを望んでいるので、ルイス・ハミルトンがF1を継続することを望んでいる。「ハミルトンが引退しないことを願っている。彼との競争を続けたい。彼は史上最高の選手の一人であり、グリッドを彼と共有し続けたい」とカルロス・サインツは語った。