2021年にフェラーリF1移籍が決定しているカルロス・サインツは、プレシーズンテストでの走行距離が限られていることを考えれば、フェラーリの2018年F1マシンをテストすることも視野に入れていると語る。新型コロナウイルスの影響もあり、F1は2021年の冬のプログラムを削減。バーレーンで行われる可能性のあるプレシーズンテストは3日間しかなく、各ドライバーは1日半しか新車に乗る時間はない。それはルーキーやチームを移籍するドライバーにとっては痛手となる。
ただし、F1チームは2年落ちのマシンであれば自由に走らせることができる。2018年F1マシンは現行マシンの仕様に比較的近い。最近、ルノーF1は、2021年にF1復帰するフェルナンド・アロンソと2018年F1マシンを使用した2回のプライベートテストを実施している。カルロス・サインツは、新しいチームに精通するのを助けるためにフェラーリF1に同様のテストプログラムを要求する可能性があると語る。「どうなるか見てみるつもりだ。それが現時点での僕の答えだ」とカルロス・サインツはF1バーレーンGPの木曜記者会見で語った。「マクラーレンを離れてフェラーリのドライバーになったら、テストと最初のレースにできるだけ準備できるように舞台裏で多くのことを考える必要がある」「もちろん、それは選択肢になるかもしれない。でも、僕はマクラーレンにコミットしたままだし、1月、2月、3月といった今後に何がもたらされるかについて気を取られたくはない」プレシーズンテストで1台のマシンを2人ドライバーで分担して走らせなければならないことで、3日間のスケジュールだけでは、3月のメルボルンまでに走行距離が足りないとカルロス・サインツは感じている。「F1カーに乗れるのは1日半だ。この複雑なF1カーではシーズンむけて準備をするのは十分ではないとすでに言うことができる」とカルロス・サインツは認める。「シミュレーターでたくさン走ったとしても、マシンやステアリングのコツを知ることはできない。クルーのことも知る必要があるし、1日半はあまり少ないし、おそらく十分ではない」「でも、仕方ないことだ。僕たちは適応しなければならないし、レギュレーションの制限内で可能な限り準備ができる方法を見つける必要がある」