カルロス・サインツは、フェラーリF1が2021年のドライバーとして自分と契約することを決断するまでに実施していた詳細なリサーチに驚かされたと語る。カルロス・サインツは、2019年にマクラーレンでブレーク。F1ブラジルGPではF1キャリア初となる表彰台を獲得するなどキャリアベストとなるランキング6位でシーズンを終えた。
そして、新型コロナウイルスの影響で2020年のF1世界選手権の開幕が遅れているなか、セバスチャン・ベッテルの後任として2021年からフェラーリF1と複数年契約を結んだ。2019年にカルロス・サインツは好パフォーマンスを見せていたものの、その活躍が国際映像に乗ることはあまりなかった。マクラーレンはF1経営陣に数回にわたって露出改善を要請したほど。そのため、カルロス・サインツ自身もミッドフィールドに埋もれて見落とされることを心配していたが、フェラーリF1は詳細に自分のキャリアをリサーチしていたと語る。F1ブラジルGPでの表彰台がフェラーリF1移籍に大きな役割を果たしたと質問されたカルロス・サインツは「もちろん、影響はあった。表彰台に上がれば少しはスポットライトが当たるし、人々の目に触れるからね」とコメント。「でも、トップチームがドライバーを対して実施する分析は、僕が思っていたよりはるかに完全なものだということがこれまで見たなかで分かった。レースごとにトップチームがドライバー対して行う分析は思った以上に詳細だった。だから、彼らはあのブラジルでの表彰台だけではなく、シーズンを通した一貫性やドライバーズランキング6位も含めて、それより前のシーズンについても調べていたはずだ」 「僕が思ったより彼らははるか多くのことを分析していると思う。チームが個人に対してあそこまでやっているのはちょっとした驚きだった。うれしいサプライズだ。ミッドフィールドでテレビにもあまり映らなければ、僕を見てくれている人は少ないと思ってしまうからね!」 カルロス・サインツのフェラーリF1への移籍は、シーズンがまだ開幕していなかったこと、また新型コロナウイルスの影響によって交渉の大部分がZoomで行われるなど、通常の契約の流れとは大きく異なっていた。そのため、カルロス・サインツがマラネロにあるフェラーリF1のファクトリーをを初訪問するまだ先のことになる。 「(マラネロには)まだ行っていない。契約上の理由や、今のチームへのコミットメントによって、まだ数カ月間はフェラーリに関連することや、フェラーリに近いものに関わる予定はない」 マクラーレンでのチームメイトであるランド・ノリスは、カルロス・サインツのフェラーリF1への移籍をイジっており、フェラーリよりも前でフィニッシュしてやろうと意欲を燃やしているという。カルロス・サインツは、フェラーリF1移籍のニュースが発表された際のマクラーレンの仲間たちが見せた反応に感動したと語り、改めてマクラーレンのために好成績を残したいと強く思ったと語る。「みんなが僕のために喜んでくれた。『よくやった』とか『君にふさわしい』と言ってくれた」とカルロス・サインツはコメント。「メカニックや他の人たちも、嬉しい言葉をかけてくれたし、来年の移籍までに絶対にもっと上位でフィニッシュし、最高の形でマクラーレンを出たいという気持ちになった。みんなに本当に良くしてもらった。かなり大変で難しい決断だったけど、こんなにおm居心地良くさせてもらっているんだからね」「本当にほとんどの人から敬意のこもった思いやりのある言葉をかけてもらった」