マクラーレンのF1ドライバーを務めるカルロス・サインツは、バーチャルレースは、実際のF1やモータースポーツの代わりにはならず、“娯楽”の意味合いが強いと認識していると語る。新型コロナウイルスによってF1を含めたモータースポーツが中断されて以降、F1 2019、iRacing、rFactor 2などのシミュレーションゲームを利用して、各シリーズがバーチャルレースを開催して注目を集めている。
インディカーとNASCARはiRacingを使用して公式シリーズを開催しており、F1は今週末に第3戦バーチャルGPを開催。これまで参戦していたシャルル・ルクレール、ランド・ノリス、アレクサンダー・アルボン、ジョージ・ラッセル、ニコラス・ラティフィ、アントニオ・ジョビナッツィといった現役F1ドライバーに加え、F1バーチャル中国GPからはカルロス・サインツも参戦することが決定している。「グランツーリスモSPORTのようなゲームやiRacingは、グラフィック、サーキットレイアウト、マシンのセットアップといった点で本当に素晴らしいと思う」とカルロス・サインツはコメント。「それでも、F1カーに乗り込み、限界まで運転するときには特定のフィジカルコンディションとスキルが必要だ。自宅に座ってそれらを身につけることはない」「シミュレーターだけを経験してF1に到達することはほぼないと思う。今は何よりも娯楽としてそれを使っています。競争の刺激をキープしておくには役立っているけどね」