マクラーレンのカルロス・サインツは“ピンク・メルセデス”と化したレーシング・ポイントF1チームのF1マシンに不満を抱いている。レーシング・ポイントF1チームは、新たに発表された2020年F1マシン『RP20』が昨年タイトルを獲得したメルセデスに類似しているという事実を隠していない。
Auto Motor und Sport editor の記者マイケル・シュミットは「誇張でもなんでもなく、ピンク色の2019年メルセデスだと言える」と語った。レーシング・ポイントの技術代表であるアンディ・グリーンはそれを否定していない。「昨年5月からメルセデスの風洞で作業を行っているため、レッドブルを構築するよりも彼らのコンセプトに従う方が理にかなっている」とアンディ・グリーンは語った。レーシング・ポイントとメルセデスのコラボレーションは、冬の間、明らかに緊密になった。レーシング・ポイントのチームオーナーであるローレンス・ストロールとメルセデスのF1チーム第秒トト・ヴォルフは、2021年以降の共同プロジェクトの噂さえある。「フロントとリアのサスペンションとギアボックスは、2019年のメルセデスからセットで来ている」とアンディ・グリーンは語る。その結果、2021年からアストンマーティンと呼ばれるレーシング・ポイントは、「2021年マシンからようやくスタートすることになる」とアンディ・グリーンは語る。しかし、他のチームの一部は、レーシング・ポイントのメルセデスクローンに不満を抱いている。「小規模チームが大規模チームの仕事から利益を得ることができれば、僕たちの仕事は難しくなる」とカルロス・サインツは語る。マクラーレンは、2019年にコンストラクターズ選手権で4位になったが、チーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、今のところレーシング・ポイントの状況について大騒ぎしていない。「文句を言う理由はない」とアンドレアス・ザイドルは語る。「誰もが別の車をコピーする権利があり、特定の部品をセットで使用できるようにする規制がある」レッドブルのヘルムート・マルコは「マクラーレンとルノーは自分たちの意見を持っていると確信しているが、我々は関わらないようにしている」と Auto Bild に述べた。