マクラーレンのカルロス・サインツは、FIAがドライバー同士のバトルに寛容になってきていることを歓迎していると語る。今年、ペナルティについては論争を生んでいる。第7戦カナダGPでは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がコースオフした際にルイス・ハミルトンの前で危険な方法で合流したとして5秒加算ペナルティが科せられ、トップでチェッカーを受けながら、最終順位は2位となった。
元F1最高経営責任者のバーニー・エクレストンは、セバスチャン・ベッテルがスランプに陥ったのは、あのペナルティも要因のひとつだったと考えている。「あれは完全に間違だったし、無用なものだった。そして、セバスチャンのこのスポーツに対する信頼を損ねた」とバーニー・エクレストンは Auto Motor und Sport にコメント。「彼の行為は危険ではなかったし、誰であってもああしていただろう。ルイスがちょっと賢かった。あれを危険に見えるようにしていたからね」また、第9戦オーストリアGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がシャルル・ルクレール(フェラーリ)をコース外に押し出す形でオーバーテイクして優勝。この件は審議対象とはなったが、最終的にペナルティーは科せられなかった。こうしたペナルティへの関心が高まったこともあり、FIAはドライバー同士のアクションに関しては以前よりも寛容な姿勢になってきている。F1ベルギーGPでは非スポーツマンシップ行為を警告する黒白旗を復活させ、すぐにペナルティを与えるのではなく、警告を与えるように変化した。これらの変化について質問されたカルロス・サインツは「正しいことだ思う。何かが起これば文句は言うだろうけどね」とコメント。「ドライバーたちは彼(ルクレール)がやったことは限界ギリギリだったと知っている。彼自身が限界の攻めだったと言っているわけだしね」「でも、これから黒白旗が使われるということになれば、僕たちはみんなそれを自分の有利に使おうとするだろう。これからはもっと自由に戦えるようになるし、僕としては正しい流れだと思う」
全文を読む