ルノーのF1ドライバーを務めるカルロス・サインツは、2018年のF1世界選手権から義務化されたコックピット保護デバイス『Halo』が軽い雨の検知の妨げとなり、路面状況を推測するのを難しくしたと述べた。終盤にウェットコンディションとなったF1バルセロナ合同テスト初日の午後に走行を行ったカルロス・サインツは、Haloがバイザーに雨粒が届くことを妨げたことで、雨が降り始めたことに気が付かなかったと述べた。
「今日、少しは雨が降り始めたとき、バイザーでそれを確認することができなかった」とカルロス・サインツはコメント。「Haloがあることでバイザーに雨粒がつかなかった。それで雨が降っているのかどうかあまりわからなかったんだ。手でしか感じることができなかったし、グリップはどんな感じかはお尻で感じるしかなかった」カルロス・サインツは、軽い雨のコンディションではドライバーが路面のグリップレベルを推測するのはチャレンジングであり、ピットウォールからの情報に頼るしかないと語る。「ドライバーとしてその種のコンディションは本当に悩ましい。100%プッシュできるかどうかわからないからね」とカルロス・サインツはコメント。「ピットウォールがどれくらい雨が降っているかを推測しなければならない。バイザーは完全に乾いたままだったのに、外では雨が降っていた。ちょっとトリッキーだった」しかし、全体的に見れば、Haloの存在は問題にはならなかったと語る。「2周したらもう目に入らなかったし、ただHalo越しに見ていた」