ダカール・ラリー2018で2度目の総合優勝を達成したカルロス・サインツは、勝利の舞台裏で息子でF1ドライバーのカルロス・サインツJr.が貢献してくれたと語った。2度のWRCチャンピオンで“エル・マタドール(闘牛士)”の愛称で親しまるカルロス・サンンツ(55歳)は2010年にフォルクスワーゲンでダカールラリーを初制覇。
最近では5年間連続でリタイアを喫してていたカルロル・サインツだったが、プジョーのワークスドライバーとして4度目の挑戦となった今年、ついに勝利を手にした。プジョーは今シーズン限りでダカールラリーからの撤退を発表しており、3連覇を達成してその活動に幕を閉じた。カルロス・サインツとコドライバーのルーカス・クルズは、トヨタのナセル・アルアティアの猛追を受け、最終ステージでは9位だったが、最終的に43秒40秒の差をつけて2018年のダカール・ラリーを制した。「我々はこのクルマに多くの努力を注いできたので、この勝利は相応しいものだと思っている」とカルロス・サインツはコメント。「毎日、何かしらのことが起こっていたし、とてもタフだった。毎日トラップがあり、サプライズがあった。幸運でなけれならない。今までこのようなレースは走ったことがない」「序盤は少し気楽に挑むつもりだと言っていたが、プジョーは全開で行けと言っていた。数日のレースだったし、本当にハードにプッシュしたが、ミスのないレースができた」カルロス・サインツの息子で父親がダカールを制した年齢と同じ“55”のカーナンバーでルノーのF1ドライバーを務めるカルロス・サインツJr.は、Twitterで祝福のコメントを寄せた。「たぶん僕は全世界で最も誇らしい息子だ」とカルロス・サインツJr.はコメント。「55歳(良いナンバーだね!)でこれまで南米で行われた最も過酷なダカールのウィナーになったわけだし、彼は自分のやり方でそれを成し遂げた。おめでとう、マタドール」カルロス・サインツは、今回の勝利では舞台らで息子の貢献があったことを明らかにした。「各ステージの前後で毎日彼と話をしていた」とカルロス・サインツはコメント。「今回ずっと彼は私が与えてきたあらゆるアドバイスに復讐していたようだった。彼はこの2週間ずっと同じことをしていたよ!」「我々は日々の戦略について話し合っていた。彼はその都度、良くなったこと、悪くなったことを尋ね、コメントしていた」カルロス・サインツは、定期的にF1パドックに顔を出して、息子のF1での活躍をサポートしている。プジョーが撤退した今、カルロス・サインツは今後もダカール・ラリーに参加するかどうかはまだ確認していない。「それについて考える時間はある。プジョーは撤退するし、何をしていくか考えていくつもりだ」とカルロス・サインツは語った。
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