ルノーのF1アドバイザーを務めるアラン・プロストは、カルロス・サインツの加入がトップに返り咲くというルノーの計画の“大きな穴”を埋めることになると語る。2018年からルノーへの移籍が決定していたカルロス・サインツだが、ジョリオン・パーマーが離脱に合意したことで、早期移籍が実現。F1アメリカGPでルノーのドライバーとしてデビューし、7位入賞を成し遂げた。
アラン・プロストは、先週末のF1アメリカグランプリでのカルロス・サインツのルノーでのF1デビューは、ルノーがコンストラクターズ選手権の順位を上げるためにシーズン中のドライバー交代を決断した理由の完璧な例となったと述べた。「シーズン中にドライバーを変更することは常に小さなリスクが伴うが、実際にそれは我々がまさに望んでいたことだった」とアラン・プロストは Autosport に述べ、もしルノーの2台が定期的にポイントを獲得していれば、コンストラクターズ選手権に5位に位置していただろうと付け加えた。「残念ながら、ニコには問題が発生した。そして、我々にはポイントを獲得するためにカルロスがいた」「何かを造り上げていきたければ、どこに大きな穴があってはいけない」「ジョリオンに失礼なことを言うわけではないが、我々はコンストラクターであり、完璧ではないにしろ、すべてをより良くしていく必要がある。我々にはまだやらなければならないことがたくさんあることはわかっている」「我々はクルマをあまり多く開発するつもりではないので、2人のドライバーが多かれ少なかれ貢献してくれることを望んでいる。信頼性問題が発生せず、可能であれば、最後の3戦で二人がポイントを獲得してくれることを期待している」ルノーは、トロ・ロッソがホンダにパワーユニットを切り替えるための契約の一部としてカルロス・サインツの獲得を強く求めたが、アラン・プロストは、カルロス・サインツの長期的な将来についてはレッドブルに委ねられたままだと認める。カルロス・サインツは2020年までレッドブルと契約を結んでおり、2018年までのローン移籍となっている。「このような状況において、我々はすべての鍵を持っているわけではない。だが、来年のマーケットは非常にオープンだ」「我々が変更しなければならない理由はないが、我々がすべてを掌握しているわけではないので、少し待たなければならない」「我々は幸運にもカルロスを獲得することができた。我々は彼を望んでいたが、我々は長期的に彼を起用するわけではないので、慎重になる必要がある」「我々にとってそれは問題ではない。我々は構築している段階であり、タイミングはOKだ。彼と強化なパートナーシップを築いていきたい」アラン・プロストは、カルロス・サインツのルノーとの最初の週末にむけてアドバイスを送っていたが、カルロス・サインツはメーカーチームのプレッシャーに対処する準備ができていると感じている。「彼は若く、いくつかのミスは犯すものだ。だが、それは重要ではない。このようなワークスチームにいるときには重要なものは少し異なる。それが我々が与えられる唯一のメッセージだ」「彼は少し異なる行動をしなければならない。より多くのプレッシャーがかかるからね。そして、私は彼にはその準備ができていると確信している」