カルロス・サインツは、最新F1マシンのスピードに“ガッカリ”したと明かした。スペイン出身のルーキーであるカルロス・サインツは、昨年、フォーミュラ・ルノー3.5でチャンピオンを獲得してF1へとステップアップしたが、母国グランプリの初日終了後に Auto Motor Und Sport に不満を述べた。
「ここでもっと速いマシンをドライブしたことがある。こんなに遅いなんてコックピットに座っていて気分は良くない」事実、カルロス・サインツが8日(金)のフリー走行2回目に記録した1分28秒674というベストタイムは、GP2の予選でストフェル・バンドーンが記録したポールタイムをわずかに0.6秒上回っただけだ。さらに、ストフェル・バンドーンのタイムは、ザウバー、フォース・インディア、マノー・マルシャの各マシンのタイムを上回っている。その原因としてピレリの名を挙げる者も多く、ロータスのパストール・マルドナドは「おそらく硬い方タイヤがちょっと硬すぎるんだと思う」と述べている。フェラーリの支援を受けるラファエレ・マルチェロもガッカリした一人のようだ。ラファエレ・マルチェロは、F1スペインGPのフリー走行1回目にザウバーから参加したが、そこで残したベストタイムはGP2の予選で自身がマークしたベストタイムと0.5秒しか違わなかった。ラファエレ・マルチェロは「F1のパワーユニットのパワーとトルクは大きいけど、それ以外はGP2とそれほど違わない。GP2はほんのコンマ数秒遅いだけだ。ブレーキングポイントもほぼ同じだ」と La Gazzetta dello Sport に語った。しかし、大部分のチーム首脳陣は2017年に向けてF1レギュレーションを根本的に変え過ぎないよう警告している。メルセデスのテクニカル部門を率いるパディ・ロウは「F1は大規模なレギュレーション時代の初期段階にある。つまり、今は他のフォーミュラカテゴリーと比較して強化する期間を得たのだと私は思っている」と述べた。
全文を読む