カルロス・サインツは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに高い注目が集まっているのは好都合だと主張している。WRCで活躍した同名の父カルロスの息子であるサインツは、2015年にフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのチャンピオンとしてレッドブルの姉妹チームであるトロ・ロッソからF1デビューを飾る。
カルロス・サインツも20歳と若いが、トロ・ロッソでコンビを組むマックス・フェルスタッペンの17歳という年齢への注目度に比べれば印象は薄くなる。だが、その一方で議論の的になりにくいという利点もある。元F1ドライバーで現在はGP2を含むいくつかの下位シリーズでチームを運営するエイドリアン・カンポスは、マックス・フェルスタッペンのデビューを“クレイジーで、成功を収めながらも彼のようにF1に行けなかったあらゆるドライバーに対して非礼に見える”と評している。「だが、同様のケースだったライコネンは彼にとって最高の道をたどった」とエイドリアン・カンポスはス AS に語った。今の状況はオランダ出身のマックス・フェルスタッペンの肩に多くのプレッシャーをかけるだけではなく、ルーキー仲間であるカルロス・サインツのF1デビューを目立たなくさせている。カルロス・サインツは「メディアの関心がマックスのまわりに集中している状況は、僕にとっては好都合だ」と F1i にコメント。「去年、フォーミュラ・ルノー3.5で経験したことを踏まえて、僕は初シーズンにうまくやれる自信がある。7勝を遂げて選手権優勝を果たす上で自分自身に強いプレッシャーをかけることは不可欠だったし、そういう経緯が僕のF1起用をレッドブルに納得させた」また、カルロス・サインツは自分のF1キャリアがあるのは同郷の友人フェルナンド・アロンソのおかげだと語った。「もしフェルナンドが2005年のワールドチャンピオンになっていなかったら、F1でレースしたいと思わなかっただろう」