2025年F1第10戦カナダGPの決勝レースがモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われ、メルセデスのジョージ・ラッセルが今季初優勝を飾った。レースは終盤にマクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスが接触する波乱の展開となり、ノリスがリタイア。その間にセーフティカーが導入され、ラッセルはそのままトップチェッカーを受けた。
ポールポジションからスタートしたラッセルは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えて序盤から主導権を握る。各車の戦略は分かれ、一部は1ストップでタイヤを温存、他は2ストップでペース重視の戦略を展開した。終盤にかけては上位5台の差が縮まり、緊迫した展開に。ラッセルとフェルスタッペンのトップ争いの背後では、ピアストリがキミ・アントネッリ(メルセデス)を追う展開となっていたが、後方から迫るノリスとのマクラーレン勢によるバトルがヒートアップ。ノリスがピアストリのリヤに接触し、車両をコース脇に止めてリタイアとなった。このアクシデントでセーフティカーが導入され、レースはそのままフィニッシュ。ラッセルが自身通算4勝目を挙げ、メルセデスに今季初勝利をもたらした。2位にはフェルスタッペンが入り、3位にはアントネッリが入りF1初表彰台を獲得。メルセデスにとっては1-3フィニッシュのダブル表彰台となった。ピアストリはセーフティカー中のピットインで順位を守り、4位でフィニッシュ。フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが5位、ルイス・ハミルトンが6位で続いた。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは7位でポイントを加算し、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグは8位と健闘。ハースにとって節目となるF1参戦200戦目となったレースで、エステバン・オコンが9位入賞。ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が10位に入り、チームにとって厳しい週末ながらもポイントを持ち帰った。以下、11位にはハースのオリバー・ベアマン、18番グリッドスタートから追い上げた角田裕毅(レッドブル)は12位でフィニッシュした。アルピーヌ勢はフランコ・コラピントが13位、ピエール・ガスリーが15位。キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは14位、レーシングブルズのアイザック・ハジャーは16位だった。地元レースとなったランス・ストロール(アストンマーティン)は18位完走。リタイアはノリスのほか、ライアム・ローソン(レーシングブルズ)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)の3名だった。ノリスはピアストリとの接触によりコース脇でマシンを止め、リタイアとなった2025年F1 カナダGP 決勝 順位・結果1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)2.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)3.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)5.シャルル・ルクレール(フェラーリ)6.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)7.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)8.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)9.エステバン・オコン(ハース)10.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)11.オリバー・ベアマン(ハース)12.角田裕毅(レッドブル)13.フランコ・コラピント(アルピーヌ)14.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)15.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)16.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)17.ランス・ストロール(アストンマーティン)18.ランド・ノリス(マクラーレン)DNF.リアム・ローソン(レーシングブルズ)DNF.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
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