FIA(国際自動車連盟)は、F1ドライバーからの広範な苦情を受けて、F1カナダGPの決勝に先立ってジル・ヴィルヌーブ・サーキットのターン1のランオフエリアを囲むバリアの長さを変更した。このバリアは、ターン1をオーバーシュートしたドライバーがターン2の先でトラックに復帰するのを防ぐために、今年から延長された。
プラクティスや予選では、ターン1への進入でコースアウトしたドライバーは、壁に沿って走り、芝生と縁石を乗り越えてから右に急旋回し、トラックに進入しなければならなかった。金曜夜のドライバーズブリーフィングでは、第1コーナーのバリアに関する話題が取り上げられ、何人かのドライバーから不満の声が上がった。バリアは土曜日も設置されたままだったが、日曜日のレースでは4メートルほど短くされ、ドライバーがターン2のさらに先でトラックに復帰しやすくなっている。「ドライバーとの話し合いの結果、より簡単に再合流できるように変更することになった。今後のイベントに向けて、この解決策をさらに改良してい、う」とFIAのスポークスマンは語った。GPDAのディレクターであるジョージ・ラッセルは、なぜドライバーたちが事前に運営団体から相談を受けていなかったのか疑問に思っている。「昨日の夜、みんなでそのことについて話し合った」とラッセルは語った。「今にして思えば、決定が下される前に、この件に関する相談を受けるべきだったかもしれない。そして、それが最適ではないということには全員が同意している」ウィリアムズのアレックス・アルボンもラッセルの見解に同調し、そもそもなぜ変更が行われたのか疑問を呈した。「ある意味で、それは頭を悩ませてその理由を理解しようとするものの1つだ」とアレックス・アルボンは言いました。「金曜日にコースアウトしたし、この2日間、かなりのコースを探索していた! 実際には、オフロードを走ったとしても、変更前のコーナーはよく設計されていたと思うんだ。今は、以前よりも明らかに危険になっている」「ドライバーの手助けがあれば、このような事態は避けられたと思う。これはGPDAとして彼らとかなり話し合ってきたことだ」
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