F1チーム代表は、競争をより緊密にするためにル・マン式のBoP(Balance of Performance/性能調整)を採用すべきではないと語った。ル・マン24時間レースではフェラーリとトヨタのバトルがレース中に繰り広げられたが、レース前に行われたバランス・オブ・パフォーマンスの変更によってマシンに余分な重量が課せられたことで、トヨタは「政治に負けた」と苦言を呈した。
F1カナダGPのFIAチーム代表の記者会見で、V6ハイブリッドターボ時代に2勝を挙げた3チームのチーム代表は、F1が独自の「BOP」の導入を検討すべきではないと明言した。アルピーヌF1チームの代表であるオトマー・サフナウアーは「スポーツの純粋性」こそがF1のあるべき姿だと考えていると明言。マクラーレンのアンドレア・ステラも「私もそう思う」と付け加えた。ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズも同様に、BoPにはF1に属さないという見解を明確に示した。「まず第一に、ル・マンは特別だった」とボウルズは語った。「本当に素晴らしい24時間のアップダウンレースだった」「しかし、我々の立場から言えば、我々のカテゴリーはライバルに対してベストを尽くすことであり、2週間ごとに自分の行く末を現実的に確認することである。それがスポーツの純粋さだ」