キャデラックF1は2026年F1第11戦ハンガリーGP予選で、バルテリ・ボッタスが21番手、セルジオ・ペレスが22番手に終わった。チームはアストンマーティンが投入した大型アップグレードによる飛躍的なパフォーマンス向上を認め、自分たちが中団争いで後れを取ったとの認識を示している。チーム代表のグレアム・ロードンは、アストンマーティンの進歩を率直に評価しつつも、キャデラックとしては自らの改善に集中する姿勢を強調した。
一方、ボッタスは「最後尾になるかもしれないと少し怖かった」と明かすなど、ライバルの躍進に大きな衝撃を受けている。ロードン代表「アストンマーティンはアップグレードで前進した」ロードン代表は、ペレスがFP3でブレーキトラブルに見舞われた影響にも触れながら、予選後にライバル勢との力関係について語った。「チェコ(ペレス)は最終フリー走行で発生した問題により走行時間が限られたが、チームは予選までにその問題を特定して修正した」「Q1ではバルテリがウィリアムズから0.2秒差まで迫り、彼らとの距離は縮まっていることを示せた。一方で、アストンマーティンは今週末のアップグレードによって一歩前進し、現時点では我々より前にいる」さらにロードン代表は、その差を悲観するのではなく、自分たちの開発を続けることが重要だと強調した。「彼らは開幕戦メルボルンでも我々より前にいた。だからこそ我々は、自分たちのマシンを継続的に改善していくことに集中するだけだ。決勝ではこのサーキット特有の展開を生かし、訪れるチャンスを最大限に活用したい」ボッタス「最後尾になるかもしれないと少し怖かった」21番手だったボッタスは、アストンマーティンの大型アップグレードについて率直な感想を語った。「正直、アストンマーティンのアップグレードで自分たちが最後尾になるのではないかと少し怖かった」近年はアストンマーティンを上回る戦いを続けていただけに、その進歩には驚かされたという。「ハンガロリンクでのアップグレードによって2秒近く速くなったという噂も耳にしていたけど、実際に見た限りでは、その噂もあながち大げさではなかったと思う」一方で、ハンガリーGPはアストンマーティンに適したサーキットでもあると分析している。「少なくとも予選の一発では彼らは僕たちより前にいる。ただ、ここはおそらく彼らに最も合ったサーキットの一つだと思う。ストレートが長いコースでは、まだ苦戦する可能性もある」それでもキャデラックにも収穫はあったという。「ポジティブな点を挙げるなら、これまでよりウィリアムズとの差は縮まっていた。それは良いことだ。ただ、今日はそれが僕たちの実力だった」決勝については、ウィリアムズとの争いを見据えている。「今週末を見る限りでは、ウィリアムズとは戦えると思っている。彼らはこのコースで少し苦戦しているようだからね。ここはオーバーテイクが難しいサーキットなので、多少リスクを取る価値はあるはずだ」ペレス「後退しているように感じる」FP3でブレーキトラブルに見舞われたペレスは、予選前にギアボックス交換も行ったことで十分な準備ができなかったと説明した。「今朝はほとんど走れず、予選前にはギアボックスも交換した。マシンのフィーリングは期待していたものとは違っていた」特に高速コーナーでの挙動に大きな違和感を抱えているという。「一番気掛かりなのは、明日に向けて何が起きているのか理解することだ。ここではマシンのバランスが少し崩れるだけで大きな代償を払うことになる。特に高速区間で何が起きているのかを把握しなければならない」また、FP3でのトラブル後にマシンが完全な状態へ戻っていたかについても確信が持てず、状況次第ではピットレーンスタートも視野に入る可能性を示唆した。アストンマーティンの躍進について問われると、ペレスは危機感を隠さなかった。「確かにアストンマーティンは前進した。でも、それだけでなく僕たち自身が後退しているようにも感じる」「ガレージのこちら側では非常に難しい週末になっていて、マシンにはまだ多くの不確定要素がある。それら一つひとつを解決できれば、大きな違いにつながるはずだ」アストンマーティンは16点に及ぶ大型アップグレードによって今季初めてフェルナンド・アロンソをQ2へ進出させ、中団勢力図を書き換えるほどのパフォーマンス向上を示した。キャデラック陣営はその進歩を率直に認める一方で、自分たちもウィリアムズとの差を縮めつつあると前向きな要素を挙げ、今後の巻き返しに期待を寄せている。