セルジオ・ペレスは、キャデラックF1が2026年F1シーズン序盤の開発競争で「取り残されたくない」と語り、アストンマーティンとの戦いが新規参戦チームにとって大きなモチベーションになっていると明かした。キャデラックは新規参戦チームとして厳しい船出が予想されていたが、現時点ではグリッド後方で完全に孤立する状況には陥っていない。一方で、ポイント獲得にはまだ距離があり、ペレスは中団争いに加わるためには早急なパフォーマンス向上が必要だと強調している。
マイアミGPではキャデラックがアップグレードを投入した一方、アストンマーティンは唯一アップデートを持ち込まなかった。タイヤデグラデーションの改善について問われたペレスは、前進はしているものの、まだ作業が残っていると認めた。「そこにはまだ少し作業が必要だ。でも、僕たちは正しい方向に進んでいると確信している」とペレスは語った。「デグラデーションが始まっても十分に抑えられているときは、中団勢と一緒に走れる場面がある。ただ、彼らはそこからかなりペースを上げることができる」「まだ長いシーズンだ。でも当然、僕たちはパフォーマンスを見つけることに大きく急いでいる。アストンマーティンが改善してくることは分かっているし、僕たちは取り残されたくない」アストンマーティンは2026年シーズン序盤に苦戦しているものの、昨年は定期的に入賞していたチームであり、2023年には8回の表彰台を獲得していた。キャデラックにとって、その相手と戦えていることは、現実的な比較対象であると同時に開発を加速させる材料にもなっている。「彼らと戦うのは楽しい」とペレスは続けた。「特にフェルナンドと戦うのはいつも素晴らしいことだ。彼はとてもフェアにレースをする」「僕たちはデグラデーションで少し足りなかった。タイヤを少し消耗させすぎていたし、ハードを選んだことについては、振り返ればソフトにしていただろうと思う」ペレスは、マイアミで投入したパッケージの理解が今後の鍵になると説明した。次戦カナダに向けて、短期間でデグラデーション問題を整理し、より良い解決策につなげる必要があるという。「分析すべきことだが、同時に、このパッケージを理解することがカナダに向けてさらに前進する鍵になる。このパッケージをもっと理解し、より良い解決策を持ち込もうとする必要がある」「時間はあまりない。でも短期的にやらなければならないことのひとつは、デグラデーションを修正することだと思う。そこにはいくつかアイデアがある。ただ、そのアイデアをすべてまとめ上げることが、今後数週間でチームにとって最大の作業になる」キャデラックにとって、現在の焦点は単にアストンマーティンと争うことではなく、開発曲線で後れを取らないことにある。新規参戦チームとしての評価は一定の水準を保っているが、既存チームがアップデートを重ねる中で、その差を維持するだけでは不十分になる。マイアミでのアップグレードは、その第一歩にすぎない。ペレスの発言からは、キャデラックが現状に満足していないこと、そしてタイヤデグラデーションの改善が中団進出への最初の突破口になるという認識が明確に読み取れる。