キャデラックF1チームは、今季からF1グリッドに新たに加わり、フェラーリと技術提携を結んで参戦を開始する。2026年シーズンから11チーム体制となる中、同チームは当面フェラーリ製パワーユニットを使用し、2028年に自社製エンジンを導入する計画だ。キャデラックF1のコンサルタントを務めるパット・シモンズは、同チームがフェラーリから可能な限り多くのパーツを購入する、いわゆる「カスタマーチーム型」の運営を選ばなかった理由を明らかにした。
「我々は、競合の一部が採っているモデルでやるつもりはない」とシモンズはRacingNews365を含むメディアに語った。「エンジンとギアボックス・カセットは受け取る。しかし、ギアボックスキャリア全体、リアサスペンション、フロントサスペンション、そして他チームがサプライヤーから購入しているような部品については、我々はそうしない。すべてを一から設計している」この方針は、フェラーリから可能な限り多くの公認パーツを購入してきたアメリカのライバル、ハースF1チームとは大きく異なるアプローチだ。シモンズは、独立性こそが将来的な成功への鍵だと強調する。「自分たちの運命を自分たちで握ることが重要だと強く信じている。カスタマーチームの立場では、世界選手権を勝つ道ではないと私は考えている」一方で、キャデラックF1は初年度に向けた準備の中で、フェラーリのマシンを使用したプライベートテストも実施してきた。これはチームの結束力を高める目的があるという。シモンズはフェラーリとの協力関係について、次のように評価した。「フェラーリは一緒に仕事をする上で本当に素晴らしい存在だ。あらゆる面で非常に協力的だった」「旧型車テスト、いわゆるTPC(旧型車テスト)にも参加させてもらえた。メカニックたちがチームとして一緒に作業するためだ。そうした点でもフェラーリは素晴らしい人たちだ」「これはあくまで暫定的な措置であり、我々にとって非常に実務的な判断だった」フェラーリとの提携を最大限に活用しつつも、長期的には独自路線を貫く。キャデラックF1のプロジェクトは、その明確な哲学とともに動き出している。