キャデラックF1は、2026年のF1参戦に向け、その初となるマシンのリバリーをスーパーボウル期間中に放映されるテレビCMで初公開する。11番目のチームとしての参戦が発表されてから約10日後、その具体的な手法が明らかになった。この手法は極めて強力である一方、非常に高額でもある。マーケティング予算はコストキャップの対象外とはいえ、スーパーボウルという舞台を選んだこと自体が注目を集めてきた。
今回明らかになったところによると、F1リバリーはキャデラック全体のブランド広告の一部として登場する。放映は2月8日のスーパーボウル当日で、F1チーム単独のCMではなく、ブランド戦略全体の中に組み込まれる形だ。スーパーボウルの広告枠は、スポーツおよびエンターテインメントの世界でも最も高額なもののひとつとして知られる。30秒枠でも700万〜800万ドルに達し、キャデラックが使用すると見られる60秒から2分規模のシネマティックな広告では、制作費と放映費を合わせて1200万〜2000万ドルを超える例も珍しくない。このプロジェクトの源流にあたるアンドレッティ家も、準備の進捗を注視している。マリオ・アンドレッティは『Marca』に対し、チームは表向きは新しい存在でありながら、舞台裏では経験豊富な人材を数多く集めていると語った。「我々の中には、F1チームの立ち上げを実際に経験してきた人間がたくさんいる。最も難しいのは人材の確保だが、幸運なことに、実力のある人たちが我々に興味を持ってくれた」ただし、真価が問われるのは初戦だとも警鐘を鳴らしている。「来年、オーストラリアでどう戦えるのか。それが最大の疑問だ。すべての視線が我々に向けられることになる」2026年から導入される大幅な新レギュレーションについて、アンドレッティはキャデラックにとって理想的なタイミングだと考えている。「新規参入チームにとって、これ以上ないタイミングだ。シャシーもパワーユニットも、全員がゼロからのスタートになる。そしてフェラーリと組むことで、その点では有利になる」「我々のチームは若いが、非常に経験豊富だ。莫大な投資を行ってきた。初年度から強い印象を残したいと考えている」さらにアンドレッティは、コルトン・ハータがインディカーのトップシートを離れ、来季F2に参戦する決断を下したことを高く評価した。これはキャデラックF1に向けた明確なステップだという。「結果を出す必要があるのは間違いない。しかし、彼を全面的に信頼している」「インディカーの頂点を離れ、F2に挑戦するという犠牲を払ったこと自体、彼が今もF1に対して強い情熱を持っている証拠だ。彼のシーズンがどうなるのか興味深いが、私は彼の才能を信じている」
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