キャデラックF1チームは2026年のF1デビューシーズンに向け、初のドライバーラインナップとしてセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスを起用することを正式に発表した。F1の最新参入チームとなるキャデラックは来季からグリッドに加わる予定で、チームをゼロから構築する過程で少なくとも1人には経験豊富なドライバーを起用することを目標としてきた。
ゼネラルモーターズとTWGモータースポーツの支援を受けるキャデラックF1チームは、複数回の優勝経験を持つ2人のベテランと契約を結んだ。6勝を挙げたペレスは、昨季限りでレッドブルを離脱して以来のF1復帰となる。セルジオ・ペレスは「キャデラックF1チームに加わることは、僕のキャリアにとって非常にエキサイティングな新しい章だ。最初の会話から、このプロジェクトに込められた情熱と決意を感じ取ることができた。チームを共に築き上げ、やがて最前線で戦うことになるチームの一員になれるのは光栄だ」とコメント。「キャデラックはアメリカ・モータースポーツにおける伝説的な名前であり、そのような素晴らしい会社をF1に導くのを助けることは大きな責任だ。僕はその責任を引き受けられると自信を持っている」「このように野心的で意義深いプロジェクトの初期段階から参加できることを誇りに思う。とてもダイナミックなラインナップの一員になれたことを嬉しく思っているし、一緒にこのチームを本物のコンテンダー、“アメリカ大陸のチーム”に育てられると信じている。我々は大陸全体からのサポートを期待しており、みんなに誇りに思ってもらいたい」ペレスと並ぶのは、メルセデス、ウィリアムズ、ザウバーで戦ってきたバルテリ・ボッタスだ。彼は10勝を挙げ、さらに67回の表彰台を経験しており、2人合わせて100回以上の表彰台と500戦以上のスタート経験を誇る。バルテリ・ボッタスは「キャデラックF1チームと話し始めた瞬間から、他とは違う何かを感じた。それは野心的でありながら地に足の着いたものだった。これは単なるレーシングプロジェクトではなく、長期的なビジョンなんだ。ゼロから立ち上げられるものの一部となり、それをF1グリッドにふさわしいチームに形作る機会なんて、そうそうあるものじゃない」とコメント。「僕はこれまで世界最高のチームで働く栄「誉に恵まれてきたが、ここでも同じプロフェッショナリズムと飢えをすでに感じている。これはアメリカ・モータースポーツにおける象徴的なブランドであり、その物語がF1という世界舞台に登場する瞬間に立ち会えるのは僕にとって非常に特別なことだ。世界最高のサーキットでアメリカのレーシングスピリットを表現できるのを楽しみにしている」「また、このエキサイティングなステップを支援してくれたメルセデスに心から感謝したい」メルセデスとの協議は現在も続いており、場合によっては今季終了前にボッタスがキャデラックで活動を開始できる可能性もあるという。チーム代表のグレアム・ロードンは、両ドライバーが新チームの発展に大きな役割を果たすと語った。「ボッタスとチェコのような非常に経験豊富なレーサーを獲得することは、我々の強い意志を示す大胆なシグナルだ。彼らはすべてを経験しており、F1で成功するために何が必要かを知っている。だがそれ以上に重要なのは、チームを築くことの意味を理解しているという点だ」「彼らのリーダーシップ、フィードバック、レースで鍛え上げられた直感、そしてもちろん速さは、このチームを立ち上げるうえで計り知れない価値を持つ。協力と理解を示してくれたメルセデスに大きな感謝を伝えたい」
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