キャデラックはセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスを2026年のF1ドライバーラインナップとして発表する見込みとなっている。来季F1に11番目のチームとして参入するキャデラックは、早ければ来週末のオランダGP開幕前にも体制を正式発表するとみられている。
しかし報道によれば、キャデラックが狙った2人のドライバー獲得にはライバルチームが土壇場で介入を試みたという。ESPNは、アルピーヌがフランコ・コラピントの後任候補としてペレスまたはボッタスを自陣に引き込もうとしたが、両者に断られたと伝えている。コラピントはジャック・ドゥーハンの代役としてフラビオ・ブリアトーレ率いるチームから起用されて以降、パフォーマンスを巡る批判を受けてきた。だがアルピーヌがペレスとボッタスを確保できなかったことで、コラピントは当面シートを維持する見通しだ。キャデラックが選んだのは、経験豊富なグランプリウィナー2人の組み合わせだった。昨季限りでレッドブルを去ったペレスは、得点を重ねられずコンストラクターズ選手権をマクラーレンに明け渡した戦犯とされた。しかし現在、マックス・フェルスタッペンの隣で苦戦するリアム・ローソンや角田裕毅の姿が、ペレスの最終年を違った光で照らしている。一方ボッタスは、今季最も戦闘力の低いマシンに苦しみ1点も取れずにザウバーを離脱。今季はメルセデスのテスト兼リザーブに戻っていたが、トト・ヴォルフの後押しを受けて現場復帰を実現させた。キャデラックは当初、ベテランと新人の組み合わせを構想し、アメリカ人ドライバー起用の可能性も検討していた。しかし最終的にはペレスとボッタスのベテランコンビで合意に至ったと広く報じられている。これにより、他の候補者たちは来季に向けた新たな選択肢を探さざるを得なくなった。
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