マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは、F1に長くいすぎたことでモータースポーツへの愛情を失ってしまったが、最近、SUPER GTの鈴鹿1000kmに参戦したことで、自分の熱意を再認識し、2018年にフルタイムでレースに復帰する決意が固まったと述べ、日本でSUPER GTにフル参戦するという選択肢もあることを示唆した。今年、F1から1年間離れることを決断したジェンソン・バトンは、インディ500に参戦するフェルナンド・アロンソの代役として、F1モナコGPで一戦限りの復帰を果たした。
イベントのためF1日本グランプリが開催されている鈴鹿サーキットを訪れたジェンソン・バトンは、F1から離れることは“じっくりと自分自身を見つめ直すことができた”ので、“素晴らしいことであり、必要なことだった”と語った。ジェンソン・バトンは、鈴鹿を“モンスター級”の2017年F1マシンで走ることは“かなり特別に違いない”と認めるが、コックピットを離れたことに後悔はないと述べた。「F1が恋しいか? いいや、恋しくはない」とマクラーレン・ホンダのパドックでジェンソン・バトンはコメント。「レースは恋しく思う。僕はモータースポーツへの愛情を少し失ってしまっていた。F1であまりに長くレースをしてしまったのかもしれないね」「去年の終わりにホンダと話しをしたとき、SUPER GTのクルマを少し楽しんでみたいと言った。それで、去年の終わりにホンダ サンクスデーで走った。とても楽しかった」「なので、その後、鈴鹿1000kmに参戦できないかと聞いてみた。彼らはなんとかできるかもしれないと言ってくれた」「僕がこれまでやってきたこととは完全に異なっていた。別のカテゴリーとレースをすることはね」鈴鹿1000kmでのレースはパンクとペナルティに苦しめられることになったが、それでも“本当に楽しかった”と語り、レースに戻りたいと思うきっかけになったと述べた。「終わった後、すぐにクルマに戻って、もう一度やり直したいと思った」とジェンソン・バトンはコメント。「それ以来、その気持ちをしばらく持っている。来年は何らかのレースをすることになるだろう。まだそれがアメリカなのか、ヨーロッパなのか、それとも日本になるのかはわからない」「いくつか選択肢があるし、フルシーズンを走って、しっかりと真剣に取り組みたい」それ以外に興味のあるシリーズについて質問されたジェンソン・バトンは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は成長しており、トップクラスのシートを手に入れることができるかもしれないと語った。「GTカテゴリーは素晴らしいけど、DPカーにオーバーテイクされるクルマに乗っていられるかわからない。それは僕には理解できないことだ」とジェンソン・バトンはコメント。「いつかル・マンに参戦したいけど、参戦する適切なタイミングであるかは確信がもてない」「LMP2カテゴリーは素晴らしいと思うし、たくさんのチームがあった、多くの才能のなるドライバーがあるけど、P1がある。他よりも20秒遅いクルマでレースをすることは僕には理解できない」ジェンソン・バトンは、インディカーとフォーミュラEはどちらにも“関心はない”と断言した。「インディカーでは素晴らしいドライバーがレースをしているけど、ちょっと怖いよね。彼らがまだレースをしていることに驚いている。とても勇敢な男たちだ」「でも、僕がそれに触れることはないだろう。僕のキャリアのこの時点で必要だとは思わない」「フォーミュラEは間違いなくいいところもあると思う」「使用されているテクノロジー、成長し続けていることはメーカーにとって素晴らしいことだと思う。でも、やっぱり僕を興奮させるものではない」「僕はレースをして楽しみたい。エンジンの音を聞きたいし、轟音を聞きたい。600馬力以上のクルマをドライブしたい。それが僕が育ってきたものだ」
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