ジェンソン・バトンは、今週末のF1マレーシアで300戦目のグランプリを迎えることについて“信じられない”と自身のキャリアを振り返った。 ジェンソン・バトンは、ブラウンGPでチームメイトだったルーベンス・バリチェロと7度のワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハに続き、史上3人目となるグランプリ300戦出場という大台に達しようとしている。17シーズンにわたるF1キャリアで成し遂げた偉業だ。
ジェンソン・バトンは、2017年にマクラーレン・ホンダのリザーブドライバーという立場に退くことになっているためレースに出場ことはないと思われるが、2018年に復帰する可能性は残されている。 36歳になったジェンソン・バトンは、2000年にスタートしたキャリアを振り返り、以前は30歳を過ぎてもF1で戦っているとは思っていなかったと認めた。 記者会見で、F1の歴史に名を残したことについて質問されたジェンソン・バトンは「それはいい質問だ。かない長い答えが必要になるから、ここではやめておくよ。それは僕がとんでもなく長い時間ここにいるってことだね・・・」とコメント。「ルーベンスが300戦を迎えた時のことを覚えている。彼が300戦だなんて信じられなかったし、僕はそんなに長くレースできないだろうと思った。2000年に始めた時、父と話したのを覚えている。『いつ頃までレースを続ける? 30代になってもまだやっていると思うか?』って聞かれたんだ。その時の僕は『いや、30過ぎたらもう無理だろう!』と答えた。なのに、今こうして36歳で週末には300戦目のグランプリをスタートしようとしている」 ジェンソン・バトンは、F1キャリアを長く続ける秘訣は、調子の悪い時でも落ち込み過ぎないことだと語る。「そりゃ、F1は大変だ。パフォーマンスが続く限り、絶対に解放されないからね。300戦まで素晴らしい道のりだった。どんなキャリアにもあるように多くのアップダウンがあった。重要なのはそういう悪い時があっても余裕を維持することだ。それがいつまで続くかなんてわからないからね」「とてもエキサイティングなキャリアだった。300戦、今ここにいる他の人たちが同じことをやろうと思うなら、まあ頑張ってほしいね。同じことをするにはすごく長い時間がかかるよ!」 セパンはジェンソン・バトンにとって特別な思い出のある場所だ。2004年のB・A・R時代にバトンはここでF1初表彰台を獲得している。 「ここでは勝ったことがある。とてもいい思い出だ。2009年だね。あれはかなり勝遭ったレースだった。あまりにも雨が激しくて赤旗が出て、再開することはなかった。せっかくレースに勝ったのにハーフポイントしかもらえなかったんだ。それはちょっと心残りだよ! いつも素晴らしいレースができる場所だ」 「2004年に初めてポディウムを獲得した場所でもある。2002年には3番手を走っていて最終ラップでサスペンションが壊れて、ミハエル・シューマッハに3位を渡してしまったこともあった。本当ならあれが僕の初ポディウムだったかもしれないね。ほら、こんな風にここにはいい思い出がたくさんある」 ジェンソン・バトンにとって今週末のマレーシアGPは実際にはF1で303週目の週末にあたる。2005年のB・A・R時代にサンマリノGPでマシンに規定違反が見つかって失格となり、続く2戦で出場停止処分を受けている。また2005年のアメリカGPと昨年のバーレーンGPではレースをスタートしていない。関連:【動画】 ジェンソン・バトン グランプリ300戦出場 F1キャリアハイライト