ジェンソン・バトンは、現在のマクラーレン・ホンダのエンジンにはF1で最高のデプロイメントを生み出す回生システムがあると考えている。F1パワーユニットは、V6ターボエンジンに加え、運動エネルギー回生システム(MGU-K)と熱エネルギー回生システム(MGU-H)という2種類のエネルギー回生システムが組み込まれている。
ホンダの初期のシステムは、2モンツァのようなトラックで大きく遅れをとっていた。ジェンソン・バトンは、昨年のF1イタリアGP後、ホンダのデプロイメント量の不足によって、ストレートで“他のドライバーが来るのを待っていた”と述べていた。今週末のF1イタリアGPでもそのような大きなパワー的な不利があるかと質問されたジェンソン・バトンは「特にこことスパは、ストレートで他のクルマを後ろに抑え続けることができないので、戦略が大きく制限されていた」とコメント。「でも、今はとても異なる。パワーユニットだけでなく、デプロイメントも大きく進化している」「おそらく僕たちには最高のでデプロイメントがある。僕ははるかに幸せな気持ちでここに来ている」マクラーレン・ホンダが、F1ベルギーGPでジェンソン・バトンが予選Q3に進出。決勝ではフェルナンド・アロンソが最後尾グリッドから7位入賞を果たした。「僕たちがきとんと競争的になるにはまだ先は長いけど、ほぼ全てのグランプリで進歩を確認できるのは素晴らしいことだ」とジェンソン・バトンはコメント。「スパの週末は全体的にポジティブだったし、ウォーキングのスタッフが全てのレースで新しいパーツをもたらしてくれている。おそらく大部分のチームよりも多いだろう」「僕たちはまだプッシュしているし、僕たちがクルマに搭載している多くのものが、来年のクルマに役立つものだ」「これだけの進歩を感じられるのは楽しいし、トップ10を争っているときはさらに楽しい」「去年と比較すれば素晴らしい感覚だ。大きな進歩だ。でも、もっと多くを望むものだ」「6〜7番手が僕たちの今いる場所と言っていいだろうけど、勝ってはいない。僕たちはそれに戻りたいと思っている」関連:ホンダの弱点、デブロイメントとは? - 2015年10月15日