ジェンソン・バトンは、バルセロナテスト2日目の100周の走行距離が“1000周分”の価値があると感じていると述べた。木曜日までの9日間でわずか209周しか走れていなかったマクラーレン・ホンダが、今週のバルセロナテスト2日目ではジェンソン・バトンが101周を走破。ついにホンダ製パワーユニットを積んだ新車MP4-30でペースと信頼性のテストに取り組んだ。
ジェンソン・バトンは「今日はたくさんポジティブなことがあった。タイムシートを見れば、十分に速いポジションではないのは確かだけど、今日は多くの進歩を遂げられたと思う。今後数日でさらに多くの改善ができるはずだ」とコメント。「今日はエンジニアもエアロダイナミシストも全員が一日の作業に没頭できたので嬉しい。多くのチームにとって100周はたいした数ではないだろうけど、僕たちにとっては1000周分に値する。このパッケージについて本当にたくさんのことを学べたからね」「今日は素晴らしい進歩を遂げられた。昨日からそれほどハードだったわけではないけど、それでも101周を走れたのは嬉しい。とにかく今日は信頼性が優れていた。みんなのおかげで本当に素晴らしい前進に繋がったと思うし、みんなが必死に努力している姿を見るのは素晴らしいことだ」「もし、今日僕たちが走った距離の半分でクルマがストップしていたら、比較も空力作業の全てができなかった。信頼性に優れたクルマで作業ができるはすごいことだね」ジェンソン・バトンのタイムは、トップタイムを刻んだニコ・ロズベルグ(メルセデス)から3秒遅れだったが、マクラーレンは可能な限り多くの距離を走るためにパワー面を妥協していなかったという。「パワーユニットは他にも改良されたエリアがあるので妥協するは必要なかった。開幕戦に行く頃にはもっとパワーが増えているだろう。そうだね、今よりも増えているはずだ」とジェンソン・バトンはコメント。「でも、今日は今すぐに使えるパワーを使うという意味で素晴らしい一日だったと思うし、トルクカーブ、ドライバビリティ、コーナー対応、ERSパックの結果も良かったと思う。全てがとてもシンプルなものだと思っているかもしれないけど、どれもこれも本当に複雑なんだ」「フルパワーで走らないのは間違ったやり方かもしれない。このパワーユニットならもっとやれるとわかっているね。でも、今はとにかくやれるだけプッシュしなけばならない」「今のポジションはどこか? 進歩は遂げられたと思うけど、まだ道のりは長い。クルマの感触に関してもやるべきことはたくさんある。今日でさえ、まだあまり多くのセットアップ作業ができたわけではない。空力パーツのテストはライドハイト、フロントウイングなどを調整するために出たり入ったりの繰り返しだからね。ジェンソン・バトンはセッション終了間際に電気系の故障で停車しているが、ガレージに戻されたクルマは何の問題もなくエンジンが起動したと説明した。