2025年F1 イギリスGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。7月6日(日)にシルバーストン・サーキットで2025年のF1世界選手権 第12戦 イギリスグランプリの決勝レースが行われた。中団以降の争いも、混乱に満ちた天候とセーフティカーによって波乱含みの展開となった。オリバー・ベアマンは接触や早すぎたスリック交換に苦しみながらも11位と健闘。カルロス・サインツJr.はチームメイトとの接触でポイント圏を失い、エステバン・オコンはベアマンとのインシデントに悔しさをにじませた。
フェラーリのシャルル・ルクレールはギャンブル的な戦略が裏目に出て沈み、角田裕毅はペース不足と接触ペナルティで苦しいレースを強いられた。リタイアとなったドライバーたちにもそれぞれにドラマがあった。アンドレア・キミ・アントネッリはハジャーとの接触でマシンを破損し、ハジャー自身も視界ゼロの中で避けられないアクシデントに巻き込まれた。ガブリエル・ボルトレトはスピンとマシンダメージで無念のリタイア。リアム・ローソンとフランコ・コラピントもオープニングラップの接触やスタートトラブルでレースを終えることになり、荒れたイギリスGPの厳しさを象徴するような展開となった。11位:オリバー・ベアマン(ハース)「厳しいレースだった。序盤でスリックに交換したのは結果的に間違いで、雨が降ってきてかなりのタイムを失った。一度は接触でスピンも喫したけど、それでも11位まで戻ってポイント争いをできたのは良かった。週末を通して速さはあったし、最後はラッセルのすぐ後ろまで迫ったけど、あのコンディションでは1本しかないラインを外すことができなかった。ポジティブだったのはマシンがとても速くて、自分でもバランスに自信を持てていたこと。今回のアップデートには手応えがある」12位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)「レース自体は良かった。混乱を避けつつタイヤマネジメントもできて、ペースも良かった。でも終盤、スリックに履き替えた後でシャルルを抜こうとしたときに、彼がターン15でスピンして前に出てきて、僕のフロントウイングとフロアに当たってしまった。2台ともコースアウトして、大きく順位を落としてしまったし、それ以降はダメージを抱えたまま走るしかなかった。今季はこういう形でレースが崩れていくことが本当に多くて、フラストレーションが溜まっている。走りの内容自体は良いと思うし、必ずいい日が来ると信じているけど、今はとにかく悔しい。2週間のインターバルで気持ちを切り替えて、後半戦をいい形で迎えたい。今週末ウィリアムズを応援してくれたすべてのファンに心からありがとうと伝えたい」13位:エステバン・オコン(ハース)「本当にフラストレーションのたまるレースだった。スタート直後、角田とローソンに挟まれる形になって、これは接触するなと思ってすぐに引いたけど、3台が並ぶにはスペースが足りなかった。みんな無事だったのは奇跡だし、自分のマシンも意外と無傷だった。それからはすべての判断を正しくできたと思うけど、新品のインターに交換しなかったのは失敗だったと思う。こんなことは普段の僕にはあまり起きないんだけど…。終盤のオリバーとの接触については本当に残念だし、チームにも申し訳ない。あの位置まで戻ってきていたんだから、僕たちはもっと多くのものを得るべきだった。改善のために見直していくつもりだ」14位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「最初から最後まで本当に厳しいレースだった。フォーメーションラップの後でスリックに履き替えた判断は、今となっては正しくなかったけど、正直言って今日の僕たちにはペースがなかったので、それが決定的な影響だったとは思っていない。ここ数戦は極端なセットアップに振っていて、ドライコンディションではそれが効いていたけど、今日みたいな状況では全く通用しなかった。やるべきことはたくさんある。ニコの表彰台、本当におめでとう。彼とチームにとって素晴らしい成果だと思う」15位:角田裕毅(レッドブル)「今日は本当に簡単なレースではなかったですが、自分の中ではそこまで混乱した展開ではなかったと思っています。ただ、全体的にペースが足りなかったですし、ドライでもいいパフォーマンスは出せませんでした。雨と路面状況が一番の問題でしたが、タイヤのデグラデーションにもまた苦しめられました。オリバーとの接触は、実際にはすごく軽いものでしたが、あのコンディションではほんの少しの接触でも大きな影響を及ぼします。レース後にはすぐ彼のところに行って謝りました。短いスティントではいくつか前向きな点もありましたが、ロングランになるとやはりデグラデーションがひどくて、全体的に厳しい展開でした。雨の中では自信があっただけに、なぜこれだけペースを出せなかったのかはしっかり調べたいです。ダウンフォースの影響もあったと思いますが、それだけではない気がしています。本来もっと戦えたはずなので、ベルギーではマシンも仕様が変わりますし、インターバルの間にしっかり準備して臨みたいです」DNF:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)「本当に厳しい一日だった。序盤にハードタイヤに交換した判断には自信がなかったけど、チームとしてその判断を下した。残念ながらバーチャルセーフティカーがすぐに出て、タイヤに温度を入れることができなかった。再開後もグリップを得られず、ドライだった時間帯にアドバンテージを活かすことができなかった。雨が降ってからは本当に危険なコンディションで、視界はほとんどゼロ。セーフティカーが入った後もスタンディングウォーターがたくさんあって、ハジャーとの接触は避けられなかった。両者にとって不運だったと思う。何とか走り続けようとしたけど、ディフューザーの損傷が大きくて、リタイアするしかなかった。忘れたい週末だったけど、スパではもっといい結果を出せるようにがんばりたい」DNF:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)「こういう厳しいコンディションでは、常にある程度の賭けになる。レース序盤はシャルルのすぐ後ろについていて、同じ戦略だったからペースも良さそうに感じていた。セーフティカー中は雨が強くて、視界がほとんどなかったし、タイヤの温度もすっかり落ちてしまった。リスタート直後、キミのマシンの赤いライトが見えたときにはもう遅かった。視界ゼロの中ではどうしようもなかった。幸いケガはなかったけど、レースを終えるにはあまりに早すぎた。気持ちを切り替えて、数週間後のスパに集中していくつもりだ」DNF:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)「まずはニコにおめでとう...
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