F1イギリスGPの延期も避けられない状況となっている。7月にイギリスで予定されていた主要なスポーツイベントが続々と中止になっている。F1イギリスGPは7月17日~19日に第12戦として開催が予定されており、シルバーストン・サーキットは4月末までに開催の可否について結論を下すと述べている。
しかし、イギリスでの新型コロナウイルスの状況は衰えることなく、ボリス・ジョンソン首相が感染し、集中治療室に入るという事態となっている。モータースポーツフェスティバルのグッドウッド(7月12日まで開催予定)とウィンブルドンテニストーナメント(7月13日まで開催予定)はすでにキャンセルされており、月曜日には7月12日~19日に開催予定だったゴルフの全英オープンの延期が決定した。全英オープンの中止は第2次大戦以来75年ぶりという大きな決断となっている。4月7日(火)には第9戦F1カナダGPの延期が決定。ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは半常設という準備期間があるが、常設サーキットで行われる第10戦F1フランスGP(6月28日)、第11戦F1オーストリアGP(7月5日)もそれに続くのは想像に難しくない。したがって、現時点で開催が見込まれるのは8月2日のハンガリーGPになる可能性が高い。だが、シルバーストンは、英国のF1チームの拠点に近く、常設サーキットであるため、サーキットを逆走するレイアウトで2回の開催や無観客でのレースを提案するなど、2020年のF1世界選手権成立の道を探っている。
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