ブリヂストンが、最終戦F1アブダビGPの展望を語った。今年でF1から撤退するブリヂストンにとって、アブダビGPは14年間のF1活動を締めくくる最後のレースとなる。2010年F1世界選手権最終戦アブダビGPが、11月12日〜14日に開催される。このレースを最後にF1から離れるブリヂストンは、ミディアム、スーパーソフト両コンパウンドを使用する。
アブダビGPは、1997年シーズン開幕戦からF1フル参戦を始めたブリヂストンにとって通算242戦目にあたる。これまでブリヂストンポテンザタイヤ装着車は、ドライバーズ及びコンストラクターズ選手権で各10回の総合優勝、レースで174勝、ポールポジション獲得数167回を達成した。安川ひろし (ブリヂストンモータースポーツ推進室長)「私たちは、F1という素晴らしいスポーツにこれまで14年間参戦を続けてきたことを誇りに思うと同時に、この14年間私たちとブリヂストン・ブランドを温かく受け入れてくださった全ての関係者とF1ファンの皆様に感謝致します。ブリヂストンにとって初めてのレースとなった1997年開幕戦オーストラリアGPのことは、今もはっきりと覚えています。あのレースでは、ブリヂストンタイヤ装着車が初参戦で初の選手権ポイントも獲得しました。それ以来、数多くのポイント、ポールポジション、そして勝利を積み重ねてきました。そのなかでは何度もエキサイティングなチャンピオン争いがあり、参戦できたことは大変有意義でした。F1というスポーツのもつ力強さと魅力を体現し、素晴らしいヤス・マリーナ・サーキットを擁するアブダビは、私たちにとって最後のグランプリを戦うのにふさわしい場所です。中東は当社の事業発展における重要なマーケットであり、私たちは当地でいつまでも消えない強い印象を残すことができると考えています。私たちはF1の舞台を離れますが、これからもこの偉大なスポーツへの尊敬と感謝を忘れることはないでしょう」 浜島裕英 (ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部フェロー)「昨年初めて訪問したアブダビで、グランプリ期間中、サーキットについて数多くのことを学びました。コースレイアウトはとてもチャレンジングで、ターン8に続く長いストレートはオーバーテイク・ポイントでもあります。砂漠地帯にあるので走行開始直後の路面は砂で汚れていて、これがグレーニングを誘発していました。また新しいアスファルトは色が濃く、路面は滑らかでした。昨年から1年が経過し、路面状況がどのように変化しているか興味があります。昨年は路面温度が興味深い要因になっていました。太陽の熱を受けて路面温度は50℃以上に達しましたが、日没後は7度下がりました。これに伴うタイヤ温度の変化を観察することが大切です」
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