ブリヂストンは、2009年のF1第8戦 イギリスGPの展望をタイヤサプライヤーの立場から語った。ブリヂストンは、今年限りで開催が終了する予定のシルバーストン・サーキットでのイギリスGPにハードとソフトの両コンパウンドで臨む。ドライバーとチームは、スタート・フィニッシュ・ストレート前に低速セクションを擁する、ほぼ全域を高速で駆け抜けるこのサーキットの課題に挑む。スピードが速く、しかも路面が粗いため、タイヤは終始過酷な状況下に置かれることになる。
安川ひろし (ブリヂストン・モータースポーツ推進室長)「シルバーストンは私たちがよく知っているサーキットであり、これまで何年にもわたり面白いレースが展開されてきたサーキットの一つです。ブリヂストン・モータースポーツはヨーロッパの拠点をイギリスに置いているため、シルバーストンでのレースは母国GPのようなものです。私たちがタイヤサプライヤーとしてF1参戦を開始した当時掲げていた目標の一つがブランド認知度の向上で、ブリヂストンはイギリスで私たちのF1プログラムの活用に努めてきました。イギリスはブリヂストンにとって重要なヨーロッパ市場の一つです。今週末は観戦してくださる皆さんがスリリングなレースを堪能できるよう願っています」 浜島裕英 (ブリヂストンMS・MCタイヤ開発本部長)——イギリスの課題は何か?「スタート・フィニッシュ・ライン手前の低速セクションはグレイニングを誘発するため、特に初日のセッション開始後にグレイニングが多発すると予想しています。シルバーストン・サーキットはほぼ全域が高速セクションなので、マシンには高速コーナーでの安定性が、そしてタイヤには耐熱性と耐磨耗性が必要になります。最終セクターは低速なので、高速セクションと同様に適正なセットアップが効果を発揮するでしょう」——シルバーストンならではの気象条件への配慮はありますか?「昨年のレースはウェットでした。このコースでは天候が変わりやすいので、面白いレースになるでしょう。シルバーストンの路面は粗く、濡れた状態からかなり早く乾きます。私たちはまだ新しいインターミディエイトコンパウンドをウェットレースで使用したことがありません。インターミディエイトはソフトなコンパウンドですが、シルバーストンのような路面の粗いコースでも十分機能を発揮すると確信しています」
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