今週のポルトガルでのテストウィークは雨で台無しとなったが、ブリヂストンのテクニカルディレクターを務める小林哲郎は、F1チームにはシーズンのスタートの準備のために十分な時間があると確信している。アルガルベ・サーキットで行われた2009年初の合同テストは、4日間ともにトラックには雨そしてヒョウさえもが降る天候によって妨げられた。
最終日となった22日は、大雨でヘリコプターが離陸することができず、重要な走行は行われなかった。「今回の天候のせいで難しいテストだったし、コンディションが良いことで評判のアルガブヴェも常に理想的ではないことを学んだ」「雨だけでなくヒョウが降り、今週の進歩を妨げた」「ドライで走行したときでさえ、ターマックからオイルが出て非常に滑りやすく、新しい路面での走行は困難な状況だった」今年はシーズン中のテストが禁止されるため、冬のテストはこれまでより重要になる。しかし、小林はチームがシーズンのスタートのために十分にテストができるだろうと楽観視している。「ブリヂストンとしては、シーズンのスタートで素晴らしい、安全なレースを可能にするために、チームが十分なテストをできると確信している」「もちろん、テスト日を失い、チームは彼らの新車や我々のスリックタイヤの学習ができなかったが、シーズンの開幕戦のために我々がオーストラリアのアルバートパークを訪れるまでには何度もテストがある」これらの状況にもかかわらず、小林は、ポルトガルのサーキットの施設に感動したと語る。「ポルティマオのトラックは、確かにチームとドライバーたちが学ぶためには見事な施設であり、チャレンジングなサーキットだ。路面は新しい施設にしては非常になめらかだ」「今回のテストでは、雨がグリップレベルの助けにならなかったので、評価のためにデーターを収集するという点では不都合だった」