レッドブルのモータースポーツアドバイバーを務めるヘルムート・マルコは、トロロッソ・ホンダのシート喪失が噂されてるブレンドン・ハートレーを擁護。今のハートレーには競争力があり、ドライバー交代は考えていないと主張した。開幕戦からミスが多く、結果が出ていないブレンドン・ハートレーに対し、第5戦F1スペインGP前後からヘルムート・マルコの忍耐が限界に達しており、シート喪失の危機にあるとの噂が囁かれるようになった。
F1カナダGPの週末前にはマクラーレンの育成ドライバーを務めるランド・ノリスをF1オーストリアGPから来季も含めてローン移籍で獲得するオファーを出したが、2019のドライバーとしてランド・ノリスを検討しているマクラーレンから拒否されたとの報道もなされた。名誉挽回を目指したF1カナダGPでは、ブレンドン・ハートレーは予選でQ2に進出して12番グリッドを獲得するパフォーマンスを見せたが、決勝ではオープニングラップで楽観的なラインどりによってランス・ストロトール(ウィリアムズ)と接触してリタイア。シート喪失の噂の火に油を注いだ。実際、トロロッソのチームマネージャーを務めるグラハム・ワトソンは、チームとしてはブレンドン・ハートレーを100%サポートしているが、実際にドライバーの進退を決定するのはレッドブル、すなわちヘルムート・マルコであることを示唆していた。しかし、ヘルムート・マルコは、ブレンドン・ハートレーを擁護。交代は考えていないと述べた。「彼の状態が改善しなかったのであれば、我々は代替策を進めなければならなかっただろう」とヘルムート・マルコは Motorsport Magazine にコメント。「今のブレンドンには競争力があるからね」今後のブレンドン・ハートレーにアドバイスはあるかと質問されたヘルムート・マルコは「とにかくクルマをドライブするだけだ。それ以外は考えなくていい。そのために我々にはジェームス・キーがいる」と語った。現在、チームメイトのピエール・ガスリーが18ポイントを獲得しているのに対し、ブレンドン・ハートレーは1ポイントしか獲得できておらず、トロロッソ・ホンダはコンストラクターズ選手権でハースと同点の7位につけている。