マクラーレンのランド・ノリスは、サンパウロGPの決勝で2年連続ポールポジションを獲得した。スプリントでもP1スタートを手にしており、週末を通して安定した走りを見せている。だが、印象的な走りを披露しているのは彼だけではない。ここでは、ブラジル予選での注目すべきデータとトピックを紹介する。
■ グランプリのフロントローはスプリントと同じ顔ぶれとなった。■ ノリスがポールを獲得し、タイトル争いのライバルであるオスカー・ピアストリはスプリントで無得点、マックス・フェルスタッペンはQ1敗退という展開だった。■ ノリスにとって今季6回目のグランプリ・ポールポジションであり、2025年シーズンで初の連続ポールとなった。■ メルセデスのキミ・アントネッリは2番手を獲得。■ 19歳と76日で、グランプリのフロントローに並ぶ史上3番目に若いドライバーとなった。■ これまでにランス・ストロールとフェルスタッペンのみがこれを上回っている。■ アントネッリが生後44日のとき、両レッドブルがQ1で敗退したのは2006年日本GP以来の出来事だった。■ また、アントネッリがグランプリ予選でチームメイトを上回るのは今季3回目となった。■ フェラーリのシャルル・ルクレールは3番手を獲得。■ これで3戦連続のトップ3スタートとなるが、インテルラゴスで表彰台を獲得したことはまだない。■ ピアストリは4番手で、シンガポール以来のトップ5スタート。■ インテルラゴスでグランプリのトップ6からスタートするのは今回が初めてとなる。■ レーシングブルズのアイザック・ハジャーは5番手を獲得。■ チームとしてはブラジルで2年連続トップ5入りを果たした。■ ハジャーにとってもルーキーシーズンで3回目のトップ5スタートとなる。■ ジョージ・ラッセルは6番手で、今季モナコGPを除いて全グランプリでトップ6以内からスタートしている。■ リアム・ローソンは7番手で、アゼルバイジャンGP以来のトップ10スタートとなった。■ ハースのオリバー・ベアマンは4戦連続でQ3進出を果たし、自身最長の好調記録を更新して8番手に入った。■ アルピーヌのピエール・ガスリーは9戦ぶりのQ3進出。■ ニコ・ヒュルケンベルグは今季初のQ3進出で、昨日のスプリント予選でもSQ3に到達。■ キック・ザウバーとしては2019年以来のトップ10スタートを達成した。■ フェルナンド・アロンソは11番手で、インテルラゴスでは2018年以来初めてトップ10進出を逃した。■ アレクサンダー・アルボンは12番手で、ベルギー以来8戦ぶりの自己最高グリッドを獲得した。■ ルイス・ハミルトンは13番手に終わり、今季6回目のQ3進出失敗。■ ランス・ストロールは直近7戦でわずか2回目となるQ2進出を果たした。■ カルロス・サインツはスプリント予選での20番手から改善したものの、決勝予選では15番手にとどまった。■ フェルスタッペンは16番手で、純粋なペースでQ1敗退を喫したのはF1キャリアで初めて。■ これで通算7度目のQ1敗退となったが、これまでの6回はいずれもエンジン交換などによるペナルティが原因だった。■ 最後にQ1を突破できなかったのは2021年ソチGP以来のこと。■ なお、フェルスタッペンは2024年のサンパウロGPを17番グリッドから制している。■ ハミルトンとフェルスタッペンが同じレースでQ3に進めなかったのは、両者がともに参戦している中では2024年と2025年のサンパウロのみという珍しい記録だ。■ エステバン・オコンは今季10回目のQ1敗退を喫した。■ 昨年このレースで表彰台を獲得しているだけに対照的な結果となった。■ フランコ・コラピントも18番手で、こちらも今季10回目のQ1敗退。■ 角田裕毅はハンガリー以来のQ1敗退を喫し、両レッドブルのQ1敗退は2006年日本GP以来、実に378戦ぶりとなった。■ ガブリエル・ボルトレトはQ1を出走せず最後尾スタート。■ 彼は2019年にサインツが20番手から3位に上がった例を再現したいところだ。
全文を読む