F1ブラジルGPとその舞台インテルラゴスにまつわる知られざるトリビアを紹介する。F1ブラジルGPは1973年シーズンから2020年を除いて毎シーズン開催されてきたクラシックレースのため、長い歴史を誇るが、その中から比較的知られていないトリビアを5つピックアップしてレッドブル・レーシングが紹介した。
1.V8エンジン時代ラストレースの舞台F1は2014年シーズンからハイブリッド時代に突入したため、2013年シーズンのブラジルGPはF1で2.4リッターV8エンジンが使用された最後のレースだった。元々、V8エンジンの回転数は19,000rpmが上限に設定されていたが、2009年シーズンに18,000rpmまで引き下げられた。2013年シーズンのブラジルGPは熱狂の1戦となり、レッドブル・レーシングにとっては素晴らしい内容になった。セバスチャン・ベッテルが優勝して9連勝をマークするとチームメイトのマーク・ウェバーも2位に入り、ワンツーフィニッシュを記録した。これでベッテルとチームは4連覇を達成。ウェバーのF1ラストレースでもあった。2.アナホリフクロウが棲息レースサーキットの近くに野生動物が棲息しているケースは少ないが、インテルラゴスの周辺にはアナホリフクロウが棲息している。この小さなフクロウは他のフクロウよりも脚が長く、走って獲物を狩るときもある。また、夜行性ではなく昼行性であることも他のフクロウとは異なる。3.ブラジル人ドライバーが得意とするサーキットこれまで開催されてきた47回のブラジルGPのうち、ブラジル人ドライバーはポールポジション10回・優勝5回を記録している。ブラジルGPを初めて制したブラジル人ドライバーはエマーソン・フィッティパルディで、初開催だった1973年シーズンを制すると翌1974年シーズンも制して連覇を達成した。2人目はサーキット名にも冠されているホセ・カルロス・パーチェで、197年5シーズンに優勝した。3人目は1983年シーズンと1986年シーズンに優勝したネルソン・ピケだが、1981年シーズンから1989年シーズンのブラジルGPはジャカレパグア・サーキット(現ネルソン・ピケ・サーキット)で開催されていた。4人目は1991年シーズンと1993年シーズンに優勝したアイルトン・セナで、5人目は2006年シーズンと2008年シーズンに優勝したフェリペ・マッサとなっている。4.ブラジルGPを連覇したドライバーは7人全員を覚えている人はそこまで多くないはずなので、F1のトリビアクイズに最適だろう。ブラジルGPではこれまでに7人のドライバーが連覇に成功しており、しかもそのうちひとりは2回も連覇に成功している。前項でも触れているが、ひとり目は1973年シーズンと1974年シーズンに優勝したエマーソン・フィッティパルディで、2人目は1977年シーズンと1978年シーズンに優勝したアルゼンチン人ドライバー、カルロス・ロイテマンだ。そのあとはワールドチャンピオンに4回輝いているアラン・プロストで、1984年シーズンと1985年シーズン、1987年シーズンと1988年シーズンの2回に渡ってブラジルGP連覇を記録している。4人目はミハエル・シューマッハで、1994年シーズンと1995年シーズンに優勝している。どちらもベネトン時代だが、1勝目はフォード製エンジン、2勝目はルノー製エンジンで記録された。5人目はミカ・ハッキネンで、ワールドチャンピオン連覇に成功した1998年シーズンと1999年シーズンに達成している。6人目はファン・パブロ・モントーヤで2004年シーズンと2005年シーズンに優勝しているが、1勝目はウィリアムズ、2勝目はマクラーレンと異なるチームで記録した。最後の7人目は2014年シーズンと2015年シーズンに連覇したニコ・ロズベルグだが、どちらのシーズンもドライバーズランキング2位でフィニッシュしている。5.レッドブル・レーシングとの相性は良好2022年シーズン、チームは18回目のブラジルGPを迎えるが、これまでに3回のワンツーフィニッシュを記録しており相性は良い。ちなみにすべてマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルによって記録されており、内訳はベッテル優勝・ウェバー2位が2回、ウェバー優勝・ベッテル2位が1回となっている。ちなみにウェバーは2009年シーズンにもブラジルGPを制している。チームにとって直近のブラジルGP優勝は2019年シーズンのマックス・フェルスタッペンだ。これまでにチームはブラジルGPで優勝5回・表彰台5回を記録しているが、2022年シーズンに記録を伸ばせるだろうか? マックスとチェコに期待したい。