インテルラゴスの契約が更新されなかった場合にF1ブラジルGPの開催を引き継ぐことを目指しているリオデジャネイロがサーキットレイアウトを公開した。長年にわたってF1ブラジルGPはサンパウロのインテルラゴス・サーキットで開催されてきたが、2020年で契約期限を迎える。インテルラゴスでは2年前に治安による安全性の問題が発生。さらに重要なことに財政的にもはや実行可能ではなくなっていたことで、リバティ・メディアはリオデジャネイロに会場を移すことに関心を示している。
米国のコンソーシアムであるリオ・モータースポーツ(Rio Motorsports)は5月20日(月)、新しいサーキットの工事を落札したことを発表。軍用地に建設ことで35年間の承認を受けたと述べた。リオ・モータースポーツのCEOを務めるJRペレイラは「我々は、リオデジャネイロが世界で最も近代的なモータースポーツとのレーストラックを保証するために、技術能力に関して世界で最も優れたチームをまとめた」と語っている。リオ・モーターパーク(Rio MotorPark)と名付けられたサーキットのレイアウトは、F1の代表的なサーキットデザイナーであるヘルマン・ティルケが支援を受けて作成され、MotoGPも開催できるサーキットになるとしている。「我々がリオにもたらした提案は、ダイナミックで感情に満ち溢れた現代的なトラックを描写しようとしている」とヘルマン・ティルケは述べた。「同時に、他のスポーツの幅広い分野での使用を可能にし、コミュニティ全体に役立つ、学際的なアプローチを採ったスペースを考えている」今月、ブラジル大統領のジャイール・ボルソナーロは、2020年にF1ブラジルGPがリオデジャネイロに新設されるサーキットで開催される述べていたが、一先ず来年のF1ブラジルGPは契約があるインテルラゴスで開催されると考えられている。最近、サンパウロで行われた市議会投票ではインテルラゴスはF1ブラジルGPの契約拡大の意欲が大きく後押しされているが、2021年以降は新しいリオデジャネイロのサーキットがライバルとなる。その一方で、連邦検察局(MPF)は環境影響調査を行っている間は入札プロセスを中止することを求めて民事訴訟を起こすなど、課題が残っている。