メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、F1キャリアの早い段階で引退寸前まで精神的に追い込まれていたと明かす。今年でメルセデスF1での5年間のキャリアを終えて、来季からはアルファロメオF1で新たなチャプターをスタートさせるバルテリ・ボッタスだが、F1の2年目の2014年に鬱になっていたと明かした。
「飛行機に乗っていて、元カノが『飛行機がうまく飛んでくれることを願っているね』と言ってくれた。でも、僕は『墜落したらどうしよう? ここから出なければならない』と言ってしまうような状態だった」「頭のなかで『どうでもいい』と考えるようになっていた」バルテリ・ボッタスは、その問題は、F1ドライバーはできるだけ体重を減らさなければならないという大きなプレッシャーに晒されたことに起因すると考えている。「少し手に負えなくなった」とバルテリ・ボッタスは語った。「毎日、朝と夜に体重計に乗らなければならなかった。常に体重を下げなけれならなかった。その後、頭がぼーっとしてきた」たとえば、バルテリ・ボッタスは、定期的なトレーニングのジョギングで、同じセッションで2倍となる2回目のランニングを行っていることをトレーナーに伝えなかったと振り返る。「自分にとって良いことだと思っていたけど、長期的にはそうではなかった」とバルテリ・ボッタスは認める。「最初はとても疲れやすいなどの身体的な問題が出た。その後、睡眠の問題が出た。毎朝午前4時まで眠れなかった。その後、精神的な側面に入ていった。あなたの肉体的なリソースが不足し始めると、精神的なリソースが入っていく」「ある時点で、元ガールフレンドが治療に行くべきではないかと言ってきた。彼女は僕がもう僕ではないと言っていた」「以前の僕は幽霊だった。何も感じなかった」バルテリ・ボッタスは、ジュール・ビアンキが亡くなった2015年も状況は引き継がれたと語った。「霧の中にいたし、回復するのに2年かかった。精神が離れていると思ったことが2~3回あった」とバルテリ・ボッタスは語り、F1をやめることさえ考えたと付け加えた。「ある時点で、自分のエネルギーが不足しているように感じた。僕の人生はF1だけで、他には何もなかった。もうそれをあまり楽しんでいなかった」「冬の間、やめるべきかどうか自問しなければならなかった」最終的に、バルテリ・ボッタスは、自分があまりにも多くのことを「真剣」に受け止めていることが問題だと気づき、心理学者と協力して自分自身を軌道に戻したと述べた。「一歩一歩、体調を整えていった」とバルテリ・ボッタスは語った。
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