メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、F1シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目のピットレーンでスピン。FIAシュチュワードは“危険な運転”だったとして決勝での3グリッド降格ペナルティを科した。F1シュタイアーマルクGPのフリー走行2回目の40分が経過した頃、バルテリ・ボッタスは新品のハードタイヤに交換。ピットボックスを離れるときにタイヤをバーンアウトさせてゴムにラバーをつけようと試みた。
しかし、バルテリ・ボッタスはメルセデスW12のバックエンドのグリップを失ってリアの挙動を乱してピットレーンでスピン。幸いなことにガレージの外で作業をするメカニックやエンジニアはいなった。F1のルールではピットレーンでリバースに入れることは禁じており、バルテリ・ボッタスはマクラーレンのメカニックに切り返しを手伝ってもらってコースに出ることができた。だが、このインシデントにマクラーレンのチームマネージャーであるポール・ジェームズは激怒。無線でF1レースディレクターのマイケル・マシに「完全に馬鹿げている」と怒りを露わにした。「マイケル、あれは完全に馬鹿げている。彼らはピットウオールにいるスタッフを殺す可能性があった」セッション後、スチュワードはバルテリ・ボッタスとメルセデスF1の代表者から事情聴取。映像とテレメトリーデータでインシデントを確認し、ボッタスに3グリッド降格と2点のペナルティポイントを科した。「彼が指定されたピットストップポジションから離れたとき、彼は高速レーンに移動したときにマシンのコントロールを失った」とFIAの声明で述べた。「彼はオーバーステアとなり、スピンし、マクラーレンのピット近くのファストレーンを横切って停止した」「ヒアリング中に、ボッタスは過去にピットを離れる際にタイムを失っていたので、2速で離れるという新しいことを試みたと述べた」「その結果、ホイールのスピンがはるかに高くなり、予想外の結果になった。そのため、彼はファストレーンでマシンを適切に制御することができなかった」「特に人員がピットレーンにいたことを考えれば、潜在的に危険な運転と見なす必要がある」バルテリ・ボッタス自身は、それが重大な事故だとは考えておらず、制裁を期待していなかった。ペナルティが決定する前、バルテリ・ボッタスは「もし、ペナルティを科せられたら驚くだろう。それは普通のミスだ。起こりうることだけど、何が起こったのか理解するつもりだ」と語った。バルテリ・ボッタスはこれまで2017年、2018年、2020年にレッドブル・リンクで3回ポールポジションを獲得しているが、今年は最高でも4番グリッドからのスタートとなる。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿
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