バルテリ・ボッタスは、メルセデスでルイス・ハミルトンのタイトルをバックアップする“ナンバー2”ドライバーになるつもりはないと述べた。F1バーレーンGPでは、ルイス・ハミルトンにセバスチャン・ベッテルを追わせるために、バルテリ・ボッタスに順位を入れ替えるようメルセデスからチームオーダーが出た。
タイヤに問題を抱えていたバルテリ・ボッタスは、チームオーダーが出た理由は理解できると述べていたが、今週のF1ロシアGPの木曜記者会見では、メルセデスのナンバー2になるとの見方を否定した。「そんな話はしていない。その必要もないと思っている」とバルテリ・ボッタスはコメント。「このチームにナンバー1やナンバー2のドライバーがいたことはないし、これからもないだろう。ここはずっと両方のドライバーに平等にチャンスを与えようとしてきたチームだ。ただ、過去3年と今年との違いは、2番目に速いチームとのギャップが小さくなっていることだ」 「当時は、ドライバー同士で激しく戦ってたり、他のドライバーの後ろで引っかかったりしても、大きな痛手にはならなかったかもしれない。でも、今年はそれがポイントのロスに繋がるということは理解している。バーレーンの僕のように片方のクルマのペースが良くない場合、チームはポイントを失わないことを考えて、賢明な動きをとらなければならない」 「でも、今年はまだ3戦しか終わっていない。今後は僕も良いリザルトがたくさん出していけると感じているし、そういう考えは全くない。チームもその必要性は感じていないはずだ」 バルテリ・ボッタスは、通常の状況ではチームがドライバーの入れ替えを考えることはないと強調しつつも、自分の立場がチームのリザルトを妨げる状況であれば、チームオーダーには応じるつもりだと語る。「レースでトラブルを抱えていたり、戦略の違いなどでルイスが僕に引っかかった場合、チームから譲れと言われればそうするつもりだ。僕たちはチームとして戦っているし、チームとして最大のポイントを獲ることが目標だからね」とバルテリ・ボッタスはコメント。「もちろん、ドライバーとしてそのような状況にならないように全力を尽くすし、自分のレースをして、僕個人としての結果を出せるように努力する」 「でも、僕はずっとチームプレーヤーだった。長期的に見れば、それが自分とチームのためになる。僕とルイスの関係やチームオーダーなどに関して計画があるわけではないし、僕たちはコース上で激しくレースをすることになるはずだ」「でも、さっきも言ったように、今年は慎重にならなければならない。レースでできる限り多くのポイントを獲得できるように堅実にやらなければならない。それについては理解している。他に言うことはない」立場が逆転したら、ルイス・ハミルトンも同じように行動するだろうかとの質問されたバルテリ・ボッタスは「もちろんだ」とコメント。「その方が多くポイントを稼げると判断してチームがそう言うならね。もしくは自由にレースを許されるかもしれない。そこに違いはない。僕たちは2人とも尊重されているし、同じ扱いを受けている。今回のレースや今後レースで逆のことが起こるかもしれない。それは誰にもわからない」