バルテリ・ボッタスは、メルセデスへの移籍は最初に考えていたよりも“大仕事”だったと認めるが、決して乗り越えられないハードルではないと考えている。ニコ・ロズベルグの後任に抜擢されたバルテリ・ボッタスは、4年間過ごしたウィリアムズを離れ、チャンピオンチームのメルセデスへ移籍。F1では初めてのチーム移籍となる。
今週行われた1回目のバルセロナテストでは、メルセデス W08で本格的なテストを開始。最速タイムを記録し、最多のマイレージを走り込んだ。 幸先の良いスタートを切ったバルテリ・ボッタスだが、ワールドチャンピオンチームに移籍するという挑戦のスケールの大きさに驚かされたと明かした。「日々、快適になってきているし、チームの一員になっていっているという実感もある。いい気分だ」とバルテリ・ボッタスはコメント。「例えば、今朝もここに来て朝食をとることが当たり前のことだと思えた。それはいい感覚だ。でも、先週までと比べると大きな違いがある。ユニットとして、チームとしてコースに出て、エンジニアたちとパフォーマンスを見つける本格的な作業をするのはこれが初めてだからね。毎日とても多くのことを学んでいる」「まだやらなければならないはある。チームを変わるというのは僕が最初に思っていたよりも少し大きなことなのかもしれない。でも、それは乗り越えられないハードルではない。自分にはそれができると確信しているし、発表があってからずっとあらゆる不安をなくすために全力で頑張ってきた」「今週だけではなく、ファクトリーでも気づいたことがある。報告やミーティングといったシンプルな作業やマシンをセッティングする際の様々なチェックリストに対して、チームがどのような姿勢で取り組んでいるかなどね」「コース上でのチームと行うコミュニケーションをすべて完璧にするには時間がかかりそうだ。あとはチームスタッフの名前を覚えることだね。ブラックリーには800人以上ものスタッフがいるんだ!」バルテリ・ボッタスは、大幅なレギュレーション変更が導入される2017年にメルセデスに移籍するというタイミングは「良い時期だった」と考えている。まだF1で優勝経験のないバルテリ・ボッタスがチームを組むのは3度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン。チームを知り尽くしているハミルトンには絶対的なアドバンテージがあるとボッタスは認める。「彼はこのチームのことをよく知っている。チームの働き方を正確に知っているんだ。初めて新車で走った後で、マシンと挙動は昨年のものとほぼ同じだと言っていた。少し大きくなり、グリップが増しただけとね」「それでも新しいチームに加入するのなら、昨年とかではなく、このタイミングがよかったと思っている」バルテリ・ボッタスは、ルイス・ハミルトンから学びたいという強い思いがあると付け加えた。「新しいチームメイトからは、常に何かを学ぶことができる。ルイスは、僕が注意深く観察していくドライバーになる。そうしないなんて馬鹿げているよ。でも、チームには他にもルイスと同様にとても優秀なスタッフがたくさんるので、彼らからもたくさんのことを学べると思う」