アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がF1ベルギーGP予選でポールポジションを獲得し、ピレリは決勝が1ストップ戦略を軸に展開されるとの見通しを示した。タイヤ選択は各チームが温存した新品タイヤの構成によって左右されるが、ミディアムだけでなくソフトでスタートする戦略も十分に有力だとしている。
スパ・フランコルシャンでは予選でも全車がソフト(C4)タイヤのみを使用。アントネッリは1分44秒361でポールを獲得し、マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリスが続いた。午前のフリー走行3回目でもアントネッリが最速を記録しており、予選でもその速さを証明した。決勝は1ストップが本命 ソフトスタートも有力候補ピレリのモータースポーツディレクターを務めるダリオ・マラフスキは、現時点では1ストップ戦略が最も速い選択肢になるとの見解を示した。「すべてのデータから判断すると、明日のレースは1ストップになる可能性が高い。戦略は各チームがどの新品タイヤを残しているかによって大きく左右される」トップチームの多くはミディアム(C3)でスタートし、17~23周目にハード(C2)へ交換する展開が基本になると予想。一方で新品ソフト(C4)を温存しているチームは、それをスタートで投入し、14~20周目に早めのピットストップを行う選択肢もあるという。マラフスキは、ソフトタイヤには単なるグリップ性能だけではない利点があると説明した。「ソフトタイヤは金曜日の走行で広く評価され、一部のマシンではブレーキング時のフィーリングがより優れていることが確認された。そのため、優れたグリップ性能と合わせて、スタートタイヤとして選ばれる可能性がある」2ストップは不利 セーフティカーが戦略の鍵ピレリによると、2ストップ戦略は1ストップより約8~10秒遅くなる見込みだ。候補となる戦略は「ソフト→ハード→ハード」または「ソフト→ハード→ミディアム」だが、通常のレース展開ではタイムロスが大きく、積極的に選ばれる可能性は低いと分析している。ただし、複数のチームが新品ハードタイヤを追加で温存しており、セーフティカーやバーチャルセーフティカーなどでレースが中断された場合には、この判断が戦略面で大きな武器になる可能性もある。タイヤ性能は想定どおり レースはリアタイヤ管理が焦点予選では路面温度がFP3よりも高い38.5度まで上昇した一方、気温は約21度で安定していた。マラフスキは、タイヤの挙動は事前シミュレーションどおりに推移していると説明。ポールポジションタイムも予測値との差は約0.1秒に収まり、コースコンディションの進化も想定内だったという。「タイヤの挙動は我々の予想どおりだ。ラップタイムもシミュレーションに非常に近く、ポールタイムとの差はわずか0.1秒だった。路面は急速に改善しており、決勝ではリアタイヤの熱によるデグラデーションが唯一、大きく注意すべき要素になるだろう」決勝は基本的に1ストップ戦略が軸となる見込みだが、各チームが残した新品タイヤの種類や、レース中のセーフティカーのタイミングが順位争いを左右する重要な要素となりそうだ。
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