先週末のモナコGPでスチュワードを務めた人物が、忙しさのあまりルーベンス・バリチェロへのペナルティを忘れてしまっていたことを明らかにした。モナコGPでは、最終ラップでミハエル・シューマッハがフェルナンド・アロンソを不当に追い抜いたとして、20秒の加算ペナルティが科されたが、ルーベンス・バリチェロにもペナルティが出されるべきとの意見が出ている。
ルーベンス・バリチェロは、クラッシュ後にステアリングホイールをレーシングラインに放り投げ、通過したHRTのカルン・チャンドックがそれを踏んでいまったシーンはテレビでも放映された。トンネル内でチャンドックのマシンから落ちたステアリングは、そこでさらにブルーノ・セナに踏まれた。バリチェロは、コース上で逆方向を向いて止まってしまい、クルマから火も出ていたため、一刻早くクルマから離れたかっただけだと弁明している。モナコGPでスチュワードを務めた1人、ポール・グートヤーは、彼らがバリチェロの件に気づいていなかったわけではないと Blick にコメント。「実施、バリチェロは対象のリストに載っていた」しかし、その後のシューマッハの一件で大騒ぎとなったことで、バリチェロの件が処理されなかったとグートヤーは説明した。