ルーベンス・バリチェロは、まだF1での仕事が終わったとは考えておらず、今年自分がウィリアムズに乗っていたら、チームのためにもっと良い仕事ができたはずだと考えている。「戻る道はまだあると思う」とルーベンス・バリチェロは Auto Motor und Sport にコメント。昨年末、F1参戦20年目を前にウィリアムズのシートを失ったルーベンス・バリチェロは、“ブラザー”と呼び合うトニー・カナーンのいるインディカーに転向した。
だが、ルーベンス・バリチェロは、F1から離れた今もF1の研究を続けている。F1レースを見ているかと質問されたルーベンス・バリチェロは「隅々まで細かく見ているよ」とコメント。「金曜日から全てのプラクティスセッションを見ている。各セクタータイムを研究しているよ。朝5時に友人からタイヤとセットアップの情報をもらっているんだ」「妻は僕が完全にクレイジーだと思っているよ」とルーベンス・バリチェロは笑う。ルーベンス・バリチェロは、皮肉にも良き指導者だった故アイルトン・セナの甥ブルーノ・セナにシートを奪われたのは“予想外”だったと述べた。「エンジニアやメカニックたち全員が、(2012年に)僕がドライブするものだと思っていた」とルーベンス・バリチェロは語る。「もちろん、ウィリアムズが資金を必要としているという噂はあった。でも、僕はスポンサーのBMCから資金をまとめていたんだ」「ブルーノが最終的にどのようなものをもたらしたのかはわからない。アダム・パーが、もう僕を望んでいなかったんだろう。僕はコックピットを失い、代わりを探すには遅すぎた」だが、ルーベンス・バリチェロはそのことを恨んではいないと述べ、特にシートを奪われたブルーノ・セナのことを悪く思ってはいないと主張。それどころか、ブルーノ・セナに多くのことを教えられたはずだと考えている。 「ハンガリーでの彼の7位は本当に嬉しかった。彼は素晴らしいレースをした」「言ったように、僕が彼のチームメイトだったら彼の才能をもっと引き出せたと思う。彼には経験が不足しているけど、僕から学ぶことができたはずだ。彼にはまだ小さな問題をすべて解決してくれる人が必要なんだ」 ウィリアムズでの最後のシーズンとなった2011年に標準以下のマシンで苦戦を強いられたルーベンス・バリチェロは、バルセロナで優勝を成し遂げた2012年のウィリアムズに乗れなかったことを悔やしがっている。ウィリアムズは今年のドライバーとして自分を選ぶべきだったかと質問されたバリチェロは「そうだね。僕たちは去年の問題点を理解していたしね」とコメント。「新しい人たちも適切だ。ルノーへの転向によって大きな違いが生まれた。あのエンジンの大きなプラス面はドライバビリティだ」 ルーベンス・バリチェロは、2012年シーズンを“センセーショナル”だと表現した。「自分がそこにいられないのが悔しいよ。すごい接戦だ」とルーベンス・バリチェロはコメント。「勘違いしないで欲しい。僕はここで走れていることに満足しているし、自分が被害者だとも思っていない」 「ただ、ウィリアムズにとって残念だと思っているんだ。僕なら本当に素晴らしいシーズンにできたと思う。僕だけじゃなく、チームにとってもね。ウィリアムズの役に立てたと思う」 「ブルーノ、ボッタス、そしてマルドナドにとって、僕は先生として良いチームメイトになれたと思う。僕の隣にいれば、彼らは今よりずっといい走りができたはずだ」「マルドナドを見てほしい。今年よりも去年の方がアクシデントが少なかった。パストールはとても速いけど、隣にいるのが僕だったら、もっと落ち着いたレースができると思う」
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